2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『クォ・ワディス』(中)、(下)

上巻まで読み終えていて(id:moony:20100902#p1)、つづきを、イタリアからの帰りの便のなかで読み倒しました。 獣苑の猛獣たちの遠吠えがローマじゅうに響き、寄り添う恋人たちに不吉な未来の予兆を投げかけるシーンなどを読むと、まだ瞼に残るローマ市内の各…

ガイドブックは帰国便の機内で読むな

とうとう、イタリア最終日です。お昼過ぎのフライトなので、午前ちゅうはローマ市内をぶらぶら。 途中、街でYさん夫妻とすれ違いました。奥様のほうが「イケメン神父カレンダーを買いに行くんです!」とはりきっていた。あれはローマおみやげの定番なのです…

完敗、といった心持ち

フェリーとバスを乗り継いで、ローマに着いたころにはとっぷり日が暮れていました。 夕ごはんを食べに、添乗員さんがおいしいと噂を耳にしたという、おすすめのレストランへ。 このとき聞いた話が、とても強烈な印象だったのです。 「前菜に、『モッツァレラ…

集団中毒の様相

きょうはオプショナルアツアーで、カプリ島へ行きます。 早朝にローマを発つので、朝食をホテルで食べているひまはありません。パンやフルーツ、チーズを包んでもらったのをフロントで受け取って、バスのなかで朝ごはん。 この日はローマはあいにくの雨。が…

なぞです

今回の旅は観光地巡りがメイン。ホテルで過ごすのは夜寝るときだけだから、落ち着いて休息できれば、そんなに豪華なところじゃなくていい、ということで、ホテルは四つ星クラス確約のツアーです。 が、ローマ市内を走る貸切バスのなかで、添乗員さんから発表…

お金持ちっぽい

ユーロスターに乗って、フィレンツェから一路、ローマ入り。 きょうはヴァチカン市国の見学です。 入り口入ってすぐ、現地ガイドさん曰く、 「システィーナ礼拝堂の壁画はミケランジェロの『最後の審判』です。礼拝堂内は写真撮影禁止なので、外にあるこのレ…

察していただければ

三番目の都市は、フィレンツェです。 私は前日までのヴェネツィアにてエネルギーを使いきった感があり、「一回休み」状態。 代わりに、主人がずいぶんとはしゃいでいて、ふしぎに思い、フィレンツェってなにかあったっけ? と訊いてみると、 「『冷静と情熱…

水の都における先人たちの偉大なる足跡

昨夜の漏水(id:moony:20100921#p2)について、心配顔の添乗員さんに、 「まったく、いくら《水の都ヴェネツィア》だからって、そんなところで水が溢れなくてもいいですよね!」 と主人がお寒いヴェネツィアン・ジョークをもらすのを聞く。そんなふうに始まっ…

ヴェネツィアで得た教訓

「アドリア海ですよ!」 ミラノからバスで四時間余り、座席でうたたねしていると添乗員さんの声がして、皆が跳ね起きる気配がしました。 車窓の外をのぞくと、海。 ヴェネツィア!! 今回の旅の、個人的にはメインの街です。 このときのはしゃいだ気持ちは、…

イタリアの底力

さて、ミラノ。 じつは、ツアーになぜこの都市が含まれているのか、現地にいるのに、よくわかっていません。 旅に出るまえ、訪問する都市についてガイドブックを読んだり下調べをしたり、ということをまったくせずにいたのです。 (なまじ下調べして行きたい…

ハネムーンも三回目

例年、主人の仕事の関係で、夏休みの旅行は一泊二日がせいいっぱいだったのですが、ことしは九日間! 「海外にも行けるよ! ヨーロッパでもいいよ! どこに行きたい?」 と訊かれたので、 「じゃあイタリアとフランスとドイツ」 と答えたら、 「日程のほとん…

私の編み物事情2010秋冬

去年の、雄鶏社倒産。あの再来は消費者としても避けたいので、手芸本は目についたら買う、ということを心がけている昨今ですが。てあみのクローゼット カーディガン&ジャケット (Let's knit series)出版社/メーカー: 日本ヴォーグ社発売日: 2010/08/31メディ…

主よ、何処に行き給うか

クオ・ヴァディスに夢中です! といっても、手帖ではない。*1ヘンリク・シェンキェーヴィチによる歴史小説です。クオ・ワディス〈上〉 (岩波文庫)作者: シェンキェーヴィチ,Henryk Sienkiewicz,木村彰一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1995/03/16メディア…