欲求の生まれるところ

　書店で見かけて、どうしても試してみたくなり、買っちゃった。

紙ひものバスケット&収納かご―かわいい!使いたい! (生活実用シリーズ NHKおしゃれ工房)

　しかし冷静に考えてみると、エコクラフトの小物入れって、雑貨屋さんでばんばん売っている。おなじ大きさのものをつくるだけの材料のクラフトテープを定価で揃えるのに比べたら、五分の一くらいのお値段で。それも、針金のフレーム入りの丈夫なのが。
　その出来上がり品を、買うの？　ほしいの？　って自問してみたら、ぜーんぜん、そんな気になれない。だって紙ひもだから、埃がつきやすく汚れやすいだろうし、やわだろうし、安っぽいし。
　じゃあ、そんなものの作り方なんて知っててもしょうがないじゃないの！　というと、ここに来て「そうでもない」となってしまうのが、われながらふしぎなことです。表紙のふたつきバスケットだとか、つくってみたい！　オフホワイトに赤いラインを入れてアレンジしたりして。
　所有欲とか美意識とか知識欲とは、ちょっと違うところで生まれるようです、手仕事の欲求というのは。