2008-01-01から1年間の記事一覧

コーネル装の古書のような

埼玉近代美術館にて企画展「アーツ・アンド・クラフツ{イギリス→アメリカ}」*1。 「ところで、アート&クラフトって、なんなの?」 と、美術館のある公園に足を踏み入れたところでIくんに訊かれる。えええ。そんな、いまさら、面と向かって訊かれましても…

『宮廷画家ゴヤは見た』

公式サイトにある惹句は、 「それは、立ち入り禁止の、愛。」 なのだけれど、 愛? どこが? といいたくなる内容でした。 でも、とてもおもしろかった。 十八世紀、スペイン。豪商の娘イネスと神父ロレンソ。画家ゴヤの絵のモデルであるふたりが異端審問所の…

いきなり夏休み・弐

Iくんが急遽おやすみをとれることになった。 (「夏季休暇を今月ちゅうにぜんぶ消化してね」って人事課にいわれたらしい) そんなことは二度目*1なので、慌てず騒がず小旅行。 行き先は熱海。 テーマは「なんにもしないをしよう」。 移動手段も、新幹線だと…

寿退社

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勤務最終日。 「きょうのおようふくのテーマはなんなの?」と職場で質問をうけることがときたまあって、ああ、なんだかそこはかとなくコスプレっぽいかっこうになっちゃってるんだろうなあ、と。淡い色のタイトワンピースにカーディガンのときは「授業参観日…

なにかふしぎなちから

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ふと。思いついて、この日(id:moony:20080625:p1)と同じように初恋のひとのなまえで検索したら、なんと以前より検索結果が増えていた。びっくり。私が夢を見たちょうどひと月後に勤務先で熱中症患者が大量に出てニュース番組のインタヴューに答えていたらし…

ことしもまたあの季節

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ことしもまた巡ってまいりました、 moleskineにお茶をこぼす季節が。 id:moony:20071030:p1 ……そんな季節が巡り来るのは世界じゅうでも私だけのような気もするが。 ことしは、麦茶でした。 ところで、去年の日記で「出世頭」と書いたKくんは今年度春、ええと…

壁のぽっちと繋ぐあれ

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じつは、いま住んでいるところにはテレビがありません。 正確にいえば、モニタはあるのだけれど、受信のためのコードをつなげていないので、Wii専用なのです。 私はもともとテレビはめったに観ないし、Iくんはなにせひとりでひと月2人月働くひとなので、観…

メメント・モリ

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生まれたときからそうだったから、そういうものだと気にせずにきたけれど、お盆と終戦記念日が同じ日というのは、すごいことだなあ。

『ダークナイト』

そんなわけで(id:moony:20080812:p1)、『ダークナイト』。 21世紀で、いまのところいちばんおもしろい映画を観てしまったわ……というのが、エンドロールが終わった直後思ったこと。 感想を書きつらねているあいだに接続詞だとか、よくわかんなくなったので以…

『バットマン ビギンズ』

『ダークナイト』を観たいがために『バットマン ビギンズ』をDVDで予習。 この映画はたしか公開当時、豪華キャストで話題になっていて、ゲイリー・オールドマンのなまえも並んでいたので、あら、どんな悪役をやるのかしら、と興味をひかれた憶えがある。 な…

職人技

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持ち主当人さえどっちが上下でどっちが左右だか判別するのに時間のかかる吉相体の印鑑を、瞬時に見分けられるなんて、市役所や銀行のひとはすごいなあ、と思った。

夏季休暇

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夏季休暇でした。 夏休みはどこで過ごしていたんですか、と会社で訊かれたので、ちょいと実家に、と答えたら、まるで帰省したみたいなくちぶりですけど絹子さんの実家って会社から徒歩圏内じゃないですか、とつっこみをうける。 いいじゃないのよう。大学も…

『崖の上のポニョ』

ずーっと『丘の上のポニョ』だとばかり思いこんでいたのだけれど、 公開初日に、じつは『岸の上のポニョ』だったのだ! と気づいた。 しかし、よくよく見てみれば、正しくは『崖の上のポニョ』だった。 もうなにがなんだか。 という予備知識のない状態で観て…

色とりどりの

ひさびさにこのカテゴリ。前回は去年、神無月!(id:moony:20071022) わーお!! 日記には書かなかっただけで、じっさいには、冬にも行っていますが、しかし春は忙しくて行けずじまい。髪を切りにいくたび、己の無精さかげんに消え入りたくなる思いです。 …

はじらい

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サークルの定例会。こんかいは私が幹事役を仰せつかったので、お店の決定権も私に。 「沖縄料理のお店とカジュアルめのビストロ、ふたつまでに候補のお店をしぼったんですけど、どちらがいいですか? ちなみに、私はミミガーが食べたいです」 「じゃあ、沖縄…

左手はそえるだけ

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きのう。サプライズ夏季休暇の最終日だったIくんが、夕食後いきなり宣言したことには、 「夏休みの終わりに『SLAM DUNK』を一気読みしたい。そうじゃないとぼくの夏は終わらない、終えることができない、そんな気がする」 えー。スラムダンクって、名作であ…

氷室冴子死去

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氷室冴子の訃報から、もうひと月だ。 実家の書棚には未だに捨てられないコバルト文庫の『銀の海 金の大地』11冊のピンクの背表紙がならんでいて、作者の創作意欲が高いことはあとがきのはしばしから伝わってくる物語だったのに、どうしてつづきがでないんだ…

なんでも日記に書いておく

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茗荷が安かったので、いつぞや日記*1に書いた水菜と茗荷のサラダをつくったらIくんにとても好評だった。 なんでも日記に書いておくと、のちにち役に立つこともある。 でも、いくらおいしかったからって、ふたりぶんをひとりで平らげるのは、どうかと思う。 *…

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』

いきなりすぎて小旅行に行く算段すらつけられなかったので、お部屋でDVDなぞを観ています。劇場公開のころ観にいけなかった『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』。 じつは私、エヴァをちゃんと観たことがないのだったということにいまさら気づいた。エヴァより…

いきなり夏休み

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この春の異動で、Iくんはものすごく忙しい部署に配属されたんだけれど、四月五月とも、時間外勤務が月に180時間を超えたらしい。 180時間っていったらあなた、週五日フルタイムにちょっぴり残業して働いているひとの、月の総勤務時間だわよ。 それで人事部や…

Have you read any books lately?

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さいきんショックだったこと。 他県の、ものすっごい遠方の物件への出張を命じられて(「移動に六時間かかるから、覚悟しておいてね」「……パスポートが必要な場所ですか?」という会話を、上司とした)、それなら移動ちゅう、ひさびさに本を読む時間がたっぷ…

私たちはレミングのように

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しちがついっぴです。 つまり、いまの職場で過ごすさいごの四半期のはじまりです。 うわー。いつのまにそんなことになっていたの。 四月の初めに「あと半年で辞めます」と宣言して、その半年がもう半分過ぎ去ってしまった。ああおそろしい。時間が、光の速さ…

初恋の頃

day

初恋のひとの夢を見た。久々に見た。 二夜連続で。 初日の朝は、目覚めたあと、おふとんのなかでしばらくほややんとしたりして、われながら乙女っぽい反応をしたけれど、さすがにふつかめの朝は、ちょっとねえ、うーん。もしや御身になにごとかあって夢枕に…

あまりにも気になる

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夕ごはんを食べたやきとり屋さんがすてきなところで、ご満悦。 炭火で炙られた種々の串の、繊細な火の通り加減もさることながら、お酒の種類が豊富で、これはお酒好きのおともだちをぜひ連れ込みたいなあと思わせるところだった。 当節、数十種類の梅酒を取…

嵐みたいに

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きのうの朝、電車のなかの雰囲気がずいぶんどんよりしているなあと思ったら、世間はGWあけだったのでした。なるほど。 ええと、GWらしいことは、私もちびっとはしました。六日。Iくんともども、残業をいつもより早めに終えたら、夕ごはんをたいらげてもまだ…

職業病

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会社は一日から六日までお休みなのですが、うちの部署は例年、この時季がもっとも忙しいシーズン。ことしは施行初日に名称が変更された例の制度関係でヒイコラしています。ごーるでんうぃーくとか、にちようびとか、どようびとか、だいきゅうとかはありませ…

仙台さいしゅうび

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用事をすべて終えたあと、帰りの新幹線まで一時間ほど時間があったので、仙台駅をぶらぶら。 やっぱり、あれかね、仙台の高校生はいちどは「伊達の牛たん」か「鐘崎の笹かまぼこ」でバイトをするものかしらね、というくらい、お土産屋さんをあちらでもこちら…

仙台ふつかめ

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所用が夕方に終わって、まだ日も傾いていなかったので、きのうタクシーの運転手さんに教わった仙台城址へ。 歩いて二十分くらい、閉園時間もないのでいつ行ってもいいときいたので、ちょっとした丘のうえの公園くらいに踏んでいたら、途中、思いっきり山道で…

仙台いちにちめ

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所用あって仙台へ。 予約したのは午前七時半発の新幹線で、楽勝だわあ、とたかをくくっていたのに、いざ当の朝起きてみたらば七時十五分! びっくり。 ……でもタクシーを飛ばしたら間に合ってしまったので、そっちのほうがよほどびっくりした。 (遠足の前夜…

中島敦『南洋通信』

一九四一年。持病の喘息のため教職を辞し、南洋庁の官吏としてパラオに赴任した中島敦。東京に残した家族への書簡と、『南洋譚』『環礁――ミクロネシヤ巡島記抄――』からなるアンソロジー。 編集のせいなのかどうか、書簡集は妻たかに宛てたラブレターの束のよ…