おとなのあそび

 お昼寝から覚めた娘(2歳5ヶ月)と、近所の公園に遊びに行くと、幼稚園帰りの子たちでいっぱいだった。そのうちのひとりが、芝生のうえをはいはいしながら、
「いま、あかちゃんごっこしてるんだよー」
 と説明してくれたのだけれど、それをきいて娘は、
「あかちゃんごっこってなーに?」
 と本気で目を丸くしていた。
 たしかに、2歳児にとって、あかちゃんは「ごっこ」じゃない、「リアル」だ。
 そして「あかちゃんごっこ」はすこしおとなのあそびだわ……。としみじみ思ってしまった午後二時だった。

ここさいきん

 娘(1歳9ヶ月)が、野菜のピーマンのことを、
「ぴーにゃん」
 という。
 なんだか、ゆるキャラにありそうな名まえだわ、ぴーにゃん。きっと、鳥の嘴が生えた猫ね。
 あるいは「Pにゃん」と表記するとか。「P」は「Pig」のP。豚と猫のハイブリッド。
 ってそれはぶーにゃんか? オヨネコか? あれ、ぶーにゃんは猫の純血種だっけ?
 ……というようなくだらないことばかりを考えているうちに日が暮れる、ここさいきんです。

去年、いちねんつづけていたことと、今後の展望

 2014年の読書傾向は、要約すると
「刺繍・編みものと子育てエッセイ、ときどき原作・車田正美
 でした。我ながらヒドイな。

2014年の読書メーター
読んだ本の数:114冊
読んだページ数:17052ページ
ナイス数:485ナイス

 このまとめもついに5年目ですので、過去を振り返って、数字だけ並べてみると、

  • 2013年 id:moony:20140130#p1 143冊
  • 2012年 id:moony:20130103#p1 248冊
  • 2011年 id:moony:20120119#p1 205冊
  • 2010年 id:moony:20110108#p1 367冊

 年々減って、いまや最盛期(?)の2010年の3分の1以下ですね。
 ただ、2014年は、記録には含まれていないのですが、スマホ電子書籍を読むようになった年でもありました。電子書籍まわりのアプリやブラウザ上での見せ方って、近年とても洗練されたんですね。ストレスがなくなっていて、びっくり。ちょっとまえまでは、読んでいる最中、内容に没頭している時間より操作性の悪さにイライラしている時間のほうが長かったから、「まだまだ紙の本に分があるなあ」と思わせたものだったのにね。隔世の感。
 そんなわけで、電子コミックをぼちぼち読んで、35歳にしてやっと、
赤石路代と篠原千恵の区別がつく」
 というアビリティを身につけました。10代のときの少女漫画の購読歴は、集英社白泉社というルートを辿ったので、小学館系がさっぱり未開拓だったんだよねー。作風がオカルト風味なのは共通なんだけど、「瞳が黒目がちで表情が全体的に硬い」のが赤石さんで、「ヒロインがすぐ貞操の危機に陥る」のが篠原さんなんですね。
 あと、以前読んだことがある作品の再読だと思って今市子百鬼夜行抄』を読みだしたら、どうも初読で、あれれ? と確認してみたら、読んだことがあったのは波津彬子『雨柳堂夢咄』だったと判明、なんてこともありました。(おそるべし『ネムキ』メソッド!)

百鬼夜行抄 1 (ソノラマコミック文庫)

百鬼夜行抄 1 (ソノラマコミック文庫)

雨柳堂夢咄 其ノ1 (ソノラマコミック文庫 は 28-1)

雨柳堂夢咄 其ノ1 (ソノラマコミック文庫 は 28-1)

 こうした比較も混同も、電子書籍の手軽さゆえという気がしますので、今後も増えるだろう電子書籍の利用については、可能なら記録をとっていきたい……というのが、2015年の展望です。
 以下は2014年の月毎の印象深かった1冊です。

  • 1月に読んでいた本(id:moony:20140131#p1)

英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

  • 2月に読んでいた本(id:moony:20140228#p1)

年収150万円一家 毎日のこんだて

年収150万円一家 毎日のこんだて

  • 3月に読んでいた本(id:moony:20140331#p1)

おかあさんの扉 (オレンジページムック)

おかあさんの扉 (オレンジページムック)

  • 4月に読んでいた本(id:moony:20140430#p1)

編みやすくて心地いいニットのふだん着

編みやすくて心地いいニットのふだん着

  • 5月に読んでいた本(id:moony:20140531#p1)

ツリーハウスをつくる

ツリーハウスをつくる

  • 6月に読んでいた本(id:moony:20140630#p1)

  • 7月に読んでいた本(id:moony:20140731#p1)

  • 8月に読んでいた本(id:moony:20140831p1)

  • 9月に読んでいた本(id:moony:20140930#p1)

パパ、どうしてお仕事いかないの?

パパ、どうしてお仕事いかないの?

  • 10月に読んでいた本(id:moony:20141031#p1)

  • 11月に読んでいた本(記録なし)
  • 12月に読んでいた本(id:moony:20141231#p2)

ためない暮らし

ためない暮らし

お正月たべもの事情2015

 2014年の暮れ、
「そういえばことしのお正月はどんなんだったっけ?」
 と、自分の日記を読み返したら*1、とても参考になったので、11か月後の自分へ向けて書きます。

  • おせち

 いつもより品目の少ないおせちを頼んだら、品目が少ないぶん、ひと品ひと品の分量が増えて、夫婦でひと渡り食べてもまだ残っていてうんざり。とくに田作りと棒だら……。おせちはひと口かふた口食べるとなくなって、もうちょっとだけ食べたかったな、となるくらいがいいなあ。というわけで来年は種類が多めで1種類ずつの量は少ないものにしたい。

  • お雑煮

 ことしもひきつづきセブンミールのひとりぶんづつカップ入りのお雑煮を注文。じゅうぶんおいしかったので、来年も同様にしたい。年末にヨシケイから「お雑煮に必要な具材セット」のチラシが届いてぐっと心が揺れたけれど、惑わされてはいけない。お正月からにんじんをお花の形に切ったりするまめさは私にはもはやない。

 きょねん、セブンミールの日替わり食材セットを頼んで好評(おもに主人に)だったのでリピートする気まんまんだったのに、ことしの1月7日の日替わり食材はぜんぜんお粥メニューじゃなかった。かわりに、お雑煮同様、ひとりぶんのカップ入り七草粥の商品があったけれど、ことしからはお粥は娘のぶんもあってもいいので、生協で七草セットを注文。お粥をたくとき、刻んだおもちもいっしょに入れたら、主人にすごく好評。あの! お粥の評価基準は「動物性たんぱく質が入っているか否か」のみだった主人に! おもちパワーすごい! それか、たんに主人も年をとって嗜好が変わっただけなのだろう……。


 動物性たんぱく質といえば。
 年越しまえに1歳半になった娘を幼児食デビューさせたところ、たった2週間たらずで、みっしりと重たくなりました。背丈はかわらないのに、からだを構成する物質がおもに脂肪から肉へと入れ換わったみたい。
 抱き上げるたび、喩えるなら、コーヒーゼリーだと思ってお皿を持ちあげたら、じつは羊羹だった、くらいのずっしりした重みと「騙された感」があります。

*1:id:moony:20140107#p1

2014年12月に読んでいた本

 盆暮れはここ数年、夫婦でごっそり数十冊漫画を読む、というのが恒例化していたのですが、ことしの年末年始は中止になりました。
「そんな暇があったら、娘に一冊でも多く絵本を読みきかせたほうがいい」
 ……というのは後付けで(いま思いついた)、たんに、私が個人的に、自宅にこれ以上モノの個数が増えるのがいやになったためです。
 それでも図書館で本を借りて読んでいるのが、われながら、なんというかさ!

2014年12月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:945ページ
ナイス数:23ナイス

無印良品とイケアですっきり収納 (別冊エッセBASIC すてきなLIVINGシリーズ)無印良品とイケアですっきり収納 (別冊エッセBASIC すてきなLIVINGシリーズ)感想
「おっ! 真似しよう!」と思った収納例は、肝心の商品が販売終了でした…。そうだったそうだった、これがあるから、ゆくゆく買い足しが発生するかもしれない収納小物は無印で揃えるのを自分に禁じてたんだったな……! ということが思い出せてよかった。
読了日:12月1日 著者:
やってみました!「年収100万円の豊かな節約生活術」やってみました!「年収100万円の豊かな節約生活術」感想
山崎寿人氏の節約術の実践コミックエッセイ。山崎氏のあれをそのまま真似するのは夫婦二人暮らしでもやっぱり難しいよね! ページ数が少ないのは、実践できるネタがあんまりなかったということなのか。しかし「楽しみながらの節約」という山崎流のエッセンス的なものを再確認できたのはよかった。絵もすっきりと読みやすく、かわいいです。
読了日:12月2日 著者:春原弥生
大きさ・素材いろいろかぎ針編みのコサージュ 花とフルーツ&生き物 (朝日オリジナル)大きさ・素材いろいろかぎ針編みのコサージュ 花とフルーツ&生き物 (朝日オリジナル)感想
リネンとかエコアンダリアとかスパンコールヤーンとか、素材感のある糸で編むと、おっ!というほどすてきな仕上がりになっていて、ふしぎ。モデルである植物としてのリアルさから遠ざかるほど雰囲気や存在感が増すというか…。コサージュっておとなのアイテムなのね。
読了日:12月7日 著者:
大人かわいいニットのふだん着 デイリーからおめかしまで大人かわいいニットのふだん着 デイリーからおめかしまで感想
春夏もの。かぎ針編みのみで編むかぎ針ケースや、多肉植物っぽいコサージュがかわいかった。つまり、着るものはピンとくるものがなかった……。gのプルオーバーは一風変わってい目をひくけれど、自分で着たい気はしないなー。jのワンピースはおでかけ着ではなくて、軽い冬糸で編んだらお部屋着にいいかも?
読了日:12月8日 著者:michiyo
ビーズがかわいい刺繍ステッチビーズがかわいい刺繍ステッチ感想
ワンポイントやイニシアルもあるけれど、大部分はラインのステッチ。クロスステッチにビーズをあしらうと、クロスステッチ特有の子どもっぽさが消えて華やかになってよい感じ。糸とビーズでレース模様を構築しているのはすてきだなあ。小物や、お人形のお洋服に、ちょうどいいレースがないときによさそう。人間用のお洋服にあれをする根気は私には無いな…。
読了日:12月10日 著者:CRKdesign,遠藤安子
モチーフ&パターン集 ビーズがかわいい刺繍ステッチモチーフ&パターン集 ビーズがかわいい刺繍ステッチ感想
「ビーズがかわいい刺繍ステッチ」はラインが多めだったけれど、こちらはワンポイントや、がんばれば総柄に使えそうなパターンあり。ペイズリーのモチーフがすてき。ペイズリー模様って悪趣味…というイメージだったけれど、じつはこんなにかわいいんだって初めて気づいた。ほか、北欧風等、フォークロアな雰囲気のものもあって、好みです。刺繍する順番などカラーで細かく説明してあるのは親切!
読了日:12月10日 著者:CRKdesign,遠藤安子
住み直す―ものと心の整理整頓、この先に向かうために住み直す―ものと心の整理整頓、この先に向かうために感想
夫婦と義母と犬1匹が、駅近マンション80平米から築50年古民家35平米へ住み直し! 荷物を減らすため、収集した布は割烹着やバッグに仕立て直したり…と工夫されているけれど、結局、引っ越し先で入り浸るカフェや、アトリエを別に借りることになって、やっぱり住むスペースって寝る・食べる・仕舞うためだけじゃないよね、と思った。余白が必要。お饅頭が入っていそうな箱の紙をひっくり返してたたみなおすとグレーの箱ができる。キングジムっぽいファイルのラベルを外して丸いシールをはると北欧風、というのは真似できそうなアイデア
読了日:12月15日 著者:井上由季子,村松美賀子
お菓子でつくる素敵なおうちお菓子でつくる素敵なおうち感想
フェイクスイーツでお菓子の家をつくったら楽しいだろうと思って、ほんもののお菓子の家の本を読んでいます。マーブルチョコやアポロ、いちごポッキーや「きこりの切株」を使ったりと、実際にお菓子でつくるときは便利そうなアイデア。レアチーズにチョコで楽譜を描いたケーキは、むかし読んだ漫画の『あさりちゃん』に出てきた「おたまじゃくしの池」という創作ケーキがとてもおいしそうだったことを思い出しました。
読了日:12月23日 著者:川村武人
ためない暮らしためない暮らし感想
地中海ダイエットは日本人の成年の体質によく合う&実践しやすいと思うなー。毎日食べるのは乳製品と豆料理、卵・魚・鶏肉は週に数回、豚肉や牛肉は月に1,2回! お料理おいしそうなので試してみる。折敷のオーダーはまったく真似する気が起きないけれど、ヨーロッパの職人は板は厚くてて重いものをよしとするので、軽くて薄いもの、と頼むとふしぎがられる、スウェーデンのデザイナーだけは理解してくれた、というエピソードは比較文化的でおもしろいです。
読了日:12月30日 著者:有元葉子

読書メーター

2014年を振り返る、そして2015年の予想

 ことし一年を振り返ると、やはり、6月に1歳になった娘の成長と、それにともなう生活の変化が大きく、
「3か月ごとに部署を異動」
 ……くらいの、やっと慣れたと思ったらまたルーチンや優先事項や作業手順が変わるの?! ということの繰り返しだったように思います。
 試みに、いまから3か月前……と思い出してみると、
「え? お昼寝が午前中?」
 という状態だったし、さらに3か月、さらにさらにと遡っても、
「え? まだ2回食?」
「え? 朝寝と昼寝と夕寝と夜寝…?」
 だもんなー。
 なので、たまーに主人に娘のお世話を頼むと、前部署の手順から情報がアップデートされておらず、指示する私の頭がムギャー! となりました。
 もしも私の友達が「3か月ごとに部署を異動」なんて目にあっていたら、
「それはあなたがすごく優秀だけどあっちの部署もこっちの部署もトラブルを抱えているか、あるいは会社からいじめられているだけだから、転職を考えなよ」
 と進言すると思うんだよね!
 でも「子育て」からは転職できないし……。
 ……という一年の締めくくりの大晦日は、親子3人で紅白歌合戦を観ました。以下、感想を箇条書き。

  • 48シリーズの中ではHKTがいちばんかわいかったけれど、造作が整っている「かわいい」なのか、単純に年が若い「かわいい」なのか、微妙。
  • HKTと比べるとE-girlsは段違いにダンスが上手だけど、歌詞に意味がなさすぎて、もう「ラ・ラ・ラ」でいいじゃんと思った。
  • いつもより夜更かしさせたので、『ようかい体操第一』はちょうど娘の眠気ピーク、親の期待に背いて不発。
  • その代わり、生まれて初めて見るふなっしーに大ウケ。
  • 西川さんの衣装には母が大ウケ。王子様で、ガンダムだった。二度書きます。王子様で、ガンダムだった。
  • で、眠気が覚めたのか『ゲラゲラポーのうた』は娘、ギンギン。
  • しかしキング・クリームソーダにおじさんが2人も必要な理由が夫婦ともわからない。
  • V6『WAになって踊ろう』にあわせて、手を繋いで踊る父娘。いい光景じゃないか。

 ここで娘に限界が来たので、寝かしつけて、親もちょっとごろごろして、ゆく年くる年のころ再び起きだし、11時59分になったところでジルベスターコンサートを観つつおそばをすすり、そして『生さだ』を観ました。
 http://www.nhk.or.jp/masashi/
 私、去年は「もう、向こう10年くらいは『生さだ』を観られないんだなあ」と思ってたんだよね。あの頃は、深夜12時まわっても起きていると、翌日の対応能力に差し障りが出たからね。子どもがいる生活って、そうなんだと思っていたの。
(一年前の日記を読んでも、観た記述がない→id:moony:20131231)
 でもいまは午前2時くらいまでなら起きていても大丈夫なので、
「ちょうど一年前よりは、楽な部署に異動した」
 ということなんだと思います。
 2015年はどんな部署に、そして何回異動するんでしょう!
「異動回数は少なくなるけれど、体力的にはキツい部署になる」
 と予想ちゅうです。

子は親の鏡

 娘と一緒に昼寝。
 目覚めたら、すこし先に目覚めていたらしい娘がこちらを指さして、
「ガー」
 と言いました。
「イビキかいてたよ」
 と伝えたかったらしい。
 そうですか……。
 オノマトペと指さしだけでも、けっこう、意味って通じるね……。
 しかし、現在の娘のコミュニケーション能力の粋を集めて伝えられた内容が、夢も、微笑ましさもかけらもない、イビキ!
 それも「クー」とか「スー」とかかわいい音じゃなくて、「グー」ですらなくて「ガー」!!
 ……という点が、母はたいへん、ショックでした。