かみさま

「こんどの三連休、日曜と月曜に手伝ってもらえない?」と別プロジェクトのリーダーから電話がかかってきた。おおお。私、どうやら本格的に、休日出勤の神様に目をつけられたみたいよ。
 でも、まえまえから決まっていたイヴェントの助っ人を募るのに、タイミングが水曜日の夕方というのはどうかしていると思います。おかげさまで「もう予定が埋まっているんですよね」と答えられました。
 まあ、私のかかえている仕事は仕事で、「このプログラムを今週中に修正して」「どういう仕様ですか?」「……確認するから待って」、で、返答まちで、その状態もどうかと思う。
(金曜日に仕様を伝えてきても、むりですからね!)





 Iくんの部屋に、編みかけのケープを忘れてきてしまった。手持ち無沙汰!
 余分(になるであろう)糸でベッツィーにおそろいを編んでおこうかなと思ったけれど、忘れてきたのは「べんきょうしなさい」という神様の声なのだわと思うことにした。
 なにか不本意なことがあったときは、とりあえず神様のせいにしてみるので、八百万柱くらい、いてくれないと足りない。

『夕凪の街 桜の国』

 もう数ヶ月も、書店で見かけるたび逡巡して、でも、やっと買ってみた。

わかっているのは「死ねばいい」と
誰かに思われたということ

 というモノローグをどこかの書評で読んだとき、ずしんと臓腑のしたのほうに来て、それが引き鉄だったけれど、その響きの重さから想像していたよりはずっと静かなお話だった。
 中学生のころ、校内の合唱コンクールでは毎年必ず一曲は、この街のなまえか「平和」が歌詞に含まれる曲が歌われたことを、ふと思い出した。

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)