編み機が来た!

 とはいっても、まだ、買ってません。
 無料で一週間、編み機をレンタルできるお店があったので、申し込んでみたのです。
 届くまでのあいだ、イメージトレーニングと称して高野文子『黄色い本』を読んでいました。編み機が登場する作品って、これしか知らないんだ……。

黄色い本 (KCデラックス)

黄色い本 (KCデラックス)

(一見殴り描きのような絵柄なのに、「パタパタパタ」という擬音の「パ」が足跡になっていて、これは足音とわかったり、留ーちゃんに踏まれた実ッコちゃんの背景の障子の桟の線まで波打って、びりびりと痺れる感じが表現されていたり、よくよく読んでみると、こまかい表現が多いのよねー)
(してみると、お父さんに「本はいいぞう」といわれたとき、本の奥付のページを見ている実ッコちゃんの後ろ姿のコマの、「ブブブブ」という擬音は、いったい、なんなんでしょう。紙を指先で弄んでいる音……にしては、意味深。なぞです!)
 そんなことをしているうちに、届いたのは、これ。 すごく横長です。1メートルくらい? 昭和30年の編み物の本に、片袖と身頃半分を一気に編む機械編みの和装コートが載っていて、こんな長さを一段で編めるのかしら、と半信半疑でいたのですが、これなら、できそうです。
 とりあえず、メリヤス編みを試してみました。

  • 使い方DVDつきで意外なくらいとてもわかりやすい。
  • キャリッジを左右に動かすとするする編み地が伸びて、すっごく楽しい。けれど、やっぱり手編みの楽しさとはなにか違う楽しみ。
  • 裏編みを表編みに変える「タッピ」という小道具があって、これ、機械編みじゃなくて手編みでも使えないかしらという便利さかげん。
  • でも編む前に毛糸を玉からほどいて箱に入れておく必要があって、極細モヘヤ3本取りとか、どうしたら……。あれ、ひと玉225メートルあるはずだし。どう考えても、とちゅうで糸が絡まりそう。

 模様編みも編み機でできるけれど、模様編みは、手編みするのが楽しいんだもん、編み機を購入するとしたら、我が家ではメリヤス編み専用機になりそうです。
 そして機械編み教室は、体験会の作品例がターゲットの年齢層が私より二、三十歳上のようなデザインで、二の足を踏んでいます。入会したら好きなデザインをできるというならいいんだけど……。