きぬこはオーブンをてにいれた!
「今週末はおやすみだからひさびさにケーキを焼こうと思ったのに、しらないあいだにうちのオーブンが壊れていたの」
という話をIくんにしたら電話のむこうで『おおう』という、なにか咆哮に似たものが聞こえ、つづけて、
『ぼくの部屋にあるのは、じつはオーブンレンジです』
おおう。
「きぬこはオーブンをてにいれた!」
『なにそのドラクエみたいなの?!』
「みりょくが1あがった! すばやさが1さがった!」
『え、下がるの?! しかもすばやさ?』
(だって、重たいじゃん、オーブン……)
そんなわけで今週末は、電動泡立て器とセルクルをかかえて、Iくんちにオーブンを借りに行くことにあいなりました。あ、絞り袋と口金もひつようだわ。
フードプロセッサーも持ってないくせに「ぼくんちでジェノベーゼつくって」とのたまったときは殴ってやろうかと思ったけど。あらまあ。なかなかどうして。やるなあ。