『名訳詩集』
名詩、ではなく、名訳詩、なのだった。
- 作者: 西脇順三郎
- 出版社/メーカー: 白凰社
- 発売日: 1982/02
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る
外国の詩人の詩集を買うときは、どの訳者のにしよう、という悩みどころがあるけれど、その際の一助にもなる、いい本だと思った。
というか鈴木信太郎によるボードレールの「旅のいざなひ」がさあ。これがさあ。色とりどりの宝石を精緻に象嵌された、なにかの宝物にしか思えない!
- 作者: 北村薫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/03/10
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (13件) を見る
『ツァラトゥストラはこう語った』じゃだめで、『ツァラトゥストラはかく語りき』じゃないといけないの! ……という、理由を説明しづらい気持ちを長年抱えていたのだけれど、それですこし腑に落ちた気がした。
するとここ数日のラテン語熱もその系統なのだろうか。"Seize the day"じゃだめで、"Carpe Diem"じゃないといけないの、ということかしら。
ちなみに「花発多風雨/人生足別離」の訳は、「花発けば風雨多し/人生別離足る」じゃなく、「花に嵐の喩えもあるぞ/さよならだけが人生だ」じゃないと厭です。