『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』

 そして、この映画も観たのです。
 でも私、前作も前々作も観てなかった。世間では人気作だし、途中から観てもへいきかな? と思ったけど、そんなことなかった。
「あー、このひとたちはなんか意味ありげな会話や視線のやりとりをしてるけど、やっぱりそれなりに意味があると認識しておいたほうがいいんだろうなー、どんな意味かわからないけど、いちおう」
 と留意しながら観る三時間はけっこうしんどいものでした。
 ハリー・ポッターも一作も観たことないけど、もし観るならいきなり最新作から観るのはやめておこう、かならず第一作から観よう。と思った。
 シネコンからの帰り際、Iくんに、「女の子ってみんなジョニー・デップが好きだよねえ。どうして?」と訊かれた。おお、なんという難問!
 これがオーランド・ブルームなら、そりゃあなた、「美形だから」とすぐ答えられるけれど。なんという難問、そして愚問! ことばにしようとしても、「だって、彼はショニー・デップなんだもの」とトートロジーでしか答えられそうにない。そう、ご多分にもれず私もショニー・デップが好きよ。