Moon Blueは欠品中

 ベージュのニットにソースをこぼしてしまって、どんな洗剤を駆使しても消えない。悔しいのでもっと濃い色に染めてしまうことにした。
 服についたしみを、服を染めることで隠す、というのは映画『Shall we Dance?』から着想を得たのだけれど(リチャード・ギアエスカレータで上がってくるシーンはすてきだったなあ、彼の視線の先にいるのがあのひと、ということも含めて)、あれって、本家『Shall We ダンス?』にもあるエピソードなんだっけ?
 ダイロンのエボニーブラックで染めたら、チャコールグレイのような、ふしぎな色に仕上がった。ほかに、形にひと目ぼれして買ったけれど色がトンチキすぎて気にいらない蛍光ライトブルーのフリルブラウスもついでに短時間だけ染めてみたら、これはアイスブルーのような色に。
 楽しい。とってもかんたんだし。でも調子にのって染めまくったらワードローブが「の、ような色」でいっぱいになって微妙な色調になるんだろうな。
 ダイロンの色のなまえ*1は、"Rose of Paris"だの、"Sahara Sun"だの"Arabian Night"だの、なにやら詩的なのも気に入った。"Moon Blue"が欠品中なのは、熟語"once in a blue moon"が「めったにありえないこと」を意味するのにかけているの?