『オーシャンズ13』

 この週末のこと。
 金曜日は会社がお盆休みだったので、Iくんの部屋で家事。夜、金曜ロードショーで『オーシャンズ12』を観た。あああ私はこの映画が大好きなんです、『オーシャンズ11』よりも好き。『11』は観たけれど『12』は初めて、というIくんの横で、ねたばれしないようにすごす二時間は、終始身もだえ。なんど観ても、映像はかっこよく、音楽もかっこよく、やっていることはあほな映画。たぶん二十年後に観ても意味がわからないもの。「ルパン三世かと思って観ていたらキャッツ・アイだった」とはIくんの弁。ああ、確かに。
 翌日の土曜日。夜、シネコンへ行って、『レミーのおいしいレストラン』の席をとろうとしたら適当な時間帯のがなかったので、『オーシャンズ13』に変更。これだけ間を置かずに続きものを観ると、「あのひとだれだっけ?」ということがなくてよい。そしてあいかわらず、映像はかっこよく、音楽もかっこよく、やっていることはあほでした。見所映像は、個人的にはホテルの部屋のリネン類を汚染するシーン……(ちなみに前作のそれはキャッツ・アイなシーン)。意外にも再登場のヴァンサン・カッセルのカムフラージュ・スーツとかぎゃーもうあほすぎる。
 でも、The V.U.P氏が本人ぜんぜん悪くないのにずっと踏んだり蹴ったりな目に遭っているのが気にかかっていたら、ラストでちゃんと救済されていたので、よかったよかった。
オーシャンズ14』の製作はジョージ・クルーニーが否定しているらしい。『13』を観ながら、みんな愛すべきおっさんやおじいちゃんで、もっと活躍を観たいけれど、でもだらだら続けておもしろくなるくらいなら、いっそないほうがねえ、と思ったので、それについてもひと安心。