きものおかいもの

 きょうは母と、いつもお世話になっている呉服屋さんに行ってきました。
 私がおともだちの結婚パーティに出席する日はお日柄がいいのか、母も別件の結婚式に出席するというので、母娘あわせてコーディネートを見てもらってきたのです。
 私の出席する結婚パーティはちょっとくだけたものなので、きれいめの紬の訪問着。帯は母からの借り物で、正倉院御物の文様が色とりどりにつづく全通柄。
 つがいのおしどりの柄が一箇所あるので、ここをぜったいに出すよう締めなさい! 結婚のお祝いなんだから!! との厳命が、母とお店のおばさま店員さんから下される。おお。気づかなかったわー。こういうことがあるから、お着物だけはほんっとうに先人のいうことをよく聞いておこうと思います。
 母はといえば、私の螺鈿の帯を貸しましょうと申し出ていたんだけれど、仕立て上がってきたばかりの付け下げとあわてみせたら微妙に色味がしっくりこないので、結局、その場でいろいろと見繕ってもらい、汕頭刺繍の袋帯を超特急のお仕立てに出すことに(えっ、また買うの?!)。そのほか、帯留等小物いろいろ。
 いつか借りよう、汕頭も。
 お祝いごとのドレスって、一着買っても、よほどのことがないかぎりいちどしか着ないしー。母娘で共有もむずかしいもんねー。その点お着物はいいよねー。ねー。と、だれにともなくいいわけするように、ふたりで頷きあって帰った日曜日でした。
 ちなみに、ここのところの着物ざんまいは、母娘ともどもお互いのパートナーにないしょ……。
(なんで男って気づかないのか、そっちのほうがなぞ)