『へうげもの』
さいきん違いがわかったものシリーズ(id:moony:20090604#p3)。
『へうげもの』と『もやしもん』の区別がつくようになりました。
(共通項はひらがな5文字で、4文字目が「も」、そして、解説されないと意味が分からないタイトル)
『へうげもの』は最新刊まで読みました。
- 作者: 山田芳裕
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/07/23
- メディア: コミック
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おなじ紫系でも明智光秀は「パープル」で茶々は「バイオレット」というあたりも、それぞれのひととなりのカラーの違い(色だけに!)を端的に表現していて、絵を描く職業のひとが微妙な色の差異に敏感なのは当然かもしれないけれど、こういう「好きな色」という方法で用いるのは巧いなあ、ただの巻末おまけで終わっていないなあ、と感心しきりでした。
そもそも、主人公の古田左介がのちに古田織部と呼ばれるようになるのも、作中では、数寄者仲間の織田有楽斎に南蛮渡来のオリーブ色を教えてもらったあと、関白になった秀吉から「好きな官位を選べ」といわれて「織部正」を選んだ……ということになっていて、洒落か! と笑ってしまったんだけれど、本当の織部焼もきれいなオリーブグリーンなのよねー。ふざけているのかまじめなのか、判別しづらいというのは、じつにこの漫画にふさわしいと思いました。