だれにともなく問いたい
火曜日は、例によって着付けのお稽古です。今週から、付け下げ・訪問着に伊達衿をつけて、袋帯を二重太鼓にするの巻です。
再来月の結婚式のお呼ばれに着ていくつもりの付け下げと帯が、長襦袢や伊達衿も含めてひと揃いあったので、それを持っていきました。
そして。
いやはや。
あれは無理。
私にはむりー。
お稽古を始めて以来最大の難関にぶちあたっております。
もうね、袋帯のあのボリュームと長さでは、私の短い腕では御すことが不可能です。自分ひとりで着られる気が微塵もしないわ。
こんなに硬く大きな、壁のように聳える「むり」感に触れたのはひさびさだなあ……とお稽古ちゅうに呆然としてしまった。簿記で初めて為替手形の3者間取引を習ったときだって、「い、いまはむりだけど、そのうちなんとかわかると思う。……たぶん」って、取り付く島がちょっとはあったもの。
「結婚式にはご自分で着て出席できますよ。再来月なら授業では留袖を習っているころだけれど、とくべつに付け下げの授業にして、見てあげますから」
と先生が仰るので、こっそりとお店に持ちこんで「切らない作り帯」にしてもらう、という姑息な技もつかえません。うう。
でも先週さんざん練習したから(id:moony:20090901#p1)、太鼓柄(そうなの袋帯も太鼓柄なの)のお腹の柄を正面に出す、というのはいちおう、できました。
私、すこしづつ進歩しているのかしらー。
希望を抱いてもいいのかしらー。
だれにともなく問いたい気分です。たぶんアルムの森の木あたりに。