『ハチミツとクローバー』

もやしもん』(id:moony:20090816#p3)にひきつづき、「ちょっとユニークな学部の大学が舞台の漫画を読んでみよう」シリーズ*1
 甘酸っぱさに夫婦ともども噎び泣きながらの、『ハチミツとクローバー』、全十巻読破でした。
 でも、夫婦揃って、「はぐちゃんが最終的にだれとくっつくか」予想レースをはずしました。そうきたかー。
(主人は「竹本くんにはがんばってもらいたい派」で、いっぽう私は「竹本は片想い臭が拭いきれぬので森田派」だったのです。そしてふたりとも花本先生ははぐちゃんの「叔父さん」だと勘違い)
 途中、自転車で稚内をめざす流れになったときは、うわあなんの漫画になっちゃったんだこれ、とびっくりしましたが、竹本くんが列車にお父さんの姿を見かけるくだりが、いちばん好きです。そういえば銀河鉄道に乗っているのは死んだひとだけだったなあ。
 アニメ版の『ハチクロ』は、以前たまたま一話だけ見たことがあって、それは山田さんが鳥取に行き、ユニコーンが駆け巡る回だったので、「なんだかメルヘンな、でもって主人公の男どもがメガネばっかのお話」という印象だったのですが、それは大いなる誤解だった、少なくとも野宮&山崎は主人公ではない、ということがわかって良かったです。
 主人は「山田さんがかわいそうすぎる」とのことでしたが、どうでしょう。真山はやさしいけれど、理花さんひと筋でブレがないし(それは「振り向いてくれるかも?」と甘い夢を見るような罠すらない、ということ)、野宮がフォローしてくれるし、じつはいちばん恵まれているんじゃないかなあ。いちばんかわいそうなのは、やっぱり、エスカレータ式男子校出身なのに山田さんを鳥取見物エスコートするはめになった山崎なんじゃないの。
 俄然、実写映画版が気になってきました。花本先生が堺雅人って!(それなら予想レースにエントリするやい) でも森田が伊勢谷友介とか、真山が加瀬亮とか、だれが先生でだれが学生だか、境目がわかりづらいキャスティングですね。

ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス)

*1:といっても、つぎは『のだめカンタービレ』くらいしか思いつかない。