『ワタシでも着れちゃった!1万円キモノ生活』

「家からきものを着て教室へ行って、てぶら」というのは、この本で読んで、いいアイデア! と思ったのです。

ワタシでも着れちゃった!1万円キモノ生活

ワタシでも着れちゃった!1万円キモノ生活

 初心者向けの着付け本は、敷居を下げるためかどうか、「教室に通わなくてもきものは着られます」というのが主流なので、着付け教室の体験談も載っているこの本は目新しかったです。その教室では衣紋ぬきをつかうようで、いろいろな着付けがあるのだなあ、と興味深くもありました。
 ちなみにこの本、タイトルに「1万円キモノ生活」とあるのですが、その方法は「ネットオークションなどで買う」、オークションで見極めるコツは「たくさんの品物を、とにかく見る」という、それ、本にするレヴェルのコツなのか……というようなことが堂々と書いてあります。
 反面、役立ったのは、桐箪笥は買わなくてもいい、と説いていることで、たしかに桐箪笥の特長は箪笥が呼吸をすることなんだから、昔ながらの日本家屋ならともかく、家自体が呼吸をしていない今風の住まいじゃねえ。ということで、スチールラックでのきものの収納を勧めています。これはとても参考になったので、まねっこして、我が家ではイケアの組み立て式スチールラックにきものを収納しています。