帯板のなぞ

 着付けのおけいこはあいかわらず、つづけています。
 きょうは代休だったので、本で読んで以来あこがれの「家からきものを着て教室へ行って、てぶらの巻」をやってみようと、おけいこに出かけるまえ、家で着付けてみました。
(仕事帰りに教室に寄るときは、職場のひとに「これから旅行に行くみたいだね」といわれるくらいの大荷物になっちゃんだもん)
 が、できあがってみたら、胴まわりが、びっくりするくらい、ぶさいく!!
 これでおけいこに行くなんて恥ずかしすぎる……と洋服に着替えて、教室へ。
 しかし、教室で先生に教わりながら着ても、やっぱりぶさいく。
 こないだのバレエのときはそれなりにしゅっと帯を締められたのに……、なんで退化しているのかわからない……と、本気で悩んだんだけれど、原因がわかりました。新しい帯板のせいでした!
「これは帯を結ぶときに便利よー」と先生に勧められて、ゴムバンド付きの帯板を買い、今週から使いだしたんだけれど、これが、いままで使っていた帯板と比べると横幅が三センチほど長いものでした。
 いままで使っていたのは「振袖用和装小物一式セット」に入っていたものなので、若いお嬢さん向けに、横幅が短めみたいです。
(私は痩せていないし、若くもないけど、身長同様、体積も成人女性の標準体型の95%くらいなのです)
 ゴムバンド付きの帯板、いくらべんりでも、着姿がもっさりするのではこまるので、いままでの帯板に、ゴムバンド代わりにコーリンベルトをつけて使ってみました。金具も薄いので、帯を締めてもおもてに響きません。
 ゴムバンド付きのは、もっと貫禄がつくまで仕舞っておこう……。
 でも、洋服や下着なら、胴周りが三センチ違うって明記すべき大いなる違いなのに、どうして和装小物はそのあたりが大雑把にしか扱われていないのだろう。なぞです!
 おけいこでは、襟元がぐずぐずなので、引っ張って落ち着かせようとすると、せっかくぬいていた衣紋が首筋にぴったりしちゃう、という悪夢の無限ループに突入したのですが、身八つ口のあたりを下にひっぱると良いということを教わりました。