ライ麦畑のころ

 日曜日を眠りこけてすごし、月曜日もそれを引き摺っていたので、天気予報を観なかった。通勤ちゅう、雲行きがあやしいなあとは思っていたけれど、「もし雪が降ったら、課長が出張を早めに切り上げてくるって」という職場での会話で、え、雪! とびっくりした。ことしはもう寒さの底を打ったような気がしていたのにねえ。降るんですねえ、ことしも。初雪。
 そして遅まきながらJ・D・サリンジャー死去のニュースを知る。サリンジャーって、というか、『ライ麦畑でつかまえて』って、すこしふしぎな意味合いをもつことばだと思った。ただの作品名ではなくて、「初恋」とか「卒業」とか、そういうことばたちと同じ種類に分類するのがふさわしいんじゃないかなあ。