太陽と月の湖

 台北のホテルをひとまずチェックアウトして、台湾の新幹線で台中駅まで移動。ホテルからのお迎えの車に乗り、さらに一時間くらい。今回の旅のメイン、日月潭という湖です。
「日本酒といっしょで、きれいな名前のところを選んでおけば間違いはない」
 という理由で選んだ場所なのです。だって、太陽と月の湖、という意味なのよ。
 千年ほどまえに、この地に住む人びとの祖先が狩りの際に白い鹿を見つけて、そのあとを追ううちに湖を見つけたという伝説があるのだそうです。
 白い鹿って、日本なら神様のお使いだなあ。


 霧のような雨に煙る湖です。
 ホテルのお部屋も、スイートルームで、とてもすてきでした!

 格子戸のついた露台には椅子とテーブルのセットのほかに、ふたりでごろんとできる寝椅子があって、座ったり寝そべったり、好きな態勢でお茶を飲みつつゆったりと湖を見降ろすことができます。

 これは部屋備え付けのメモ帖。まるい、表が黒くて裏側が銀色の紙の表紙で、表裏の表紙をずらすと、月と太陽の織りなす蝕のようにも見えました。