繁体字と簡体字

 台湾三日目。日月潭での二日目。
 お天気はあいかわらず、曇りと霧雨のあいだをいったりきたりです。
 庭や図書室など、ホテルのなかをぶらぶらしました。


 これは湖のほとりの東屋。

 私が旅行にいく理由は、「観光したい」とか「珍しいものを食べたい」とかより、とにかく「ホテルでゆっくりしたい」が第一なので、そういう過ごし方は、わりと平気、というかどんとこいです。
 しかし午後になって、さすがに主人が手持ち無沙汰をかこって落ち着かなげだったので、午後、ホテルの敷地内の波止場にやってくるという遊覧船に乗って、湖に浮かぶ島や、ホテルの対岸にある寺院に連れて行ってもらうことにしました。

 湖の真ん中の島は、ラルー島。島のそばに、例の伝説の、白い鹿の像もあります。

 対岸の寺院は中華圏では有名な観光名所のようで、繁体字簡体字の両方が標識に書いてありました。

 今回の旅で、台湾があまりにも好きすぎると気づいて、もうこれからは、ちょっとした時間ができたら、へたに国内旅行するよりも台湾に来るほうがいい、ついては中国語を習ってみるのも一興。と思ったけれど、この看板を見る限り、簡体字より繁体字のほうが、圧倒的に好みです。でも、通じるひとの割合が、全人類のなかで高いのは、簡体字なんでしょうねえ。英語を勉強するか、米語を勉強するか、みたいな悩みどころです。
 もうすこしお天気がよければ、近くにあるという孔雀園と、併設の蝶の標本館にも足を延ばしてみてもよかったかなあ。
(しかし、孔雀だの蝶だの、潔くルックス重視のとりあわせですね!)
 ホテルに戻って、もうひとつ、太陽と月のモチーフを見つけました。

 これ、お手洗いの大と小のボタンなの……。
(以下、追記)
 すこし調べてみたら、台湾のことばと大陸での中国語とは、英語と米語よりも差異が大きそうです。そういえば地名の「日月潭」の発音だって、ガイドブックには「リーユエタン」と書いてあったけれど、現地のひとは「ズーユエタン」と言っていたわ……。繁体字とか簡体字っていうレヴェルじゃないぞ。
 NHK中国語講座をはじめようかと思ったけれど、それでいいのか、不安になってきました。