『タイタンの戦い』

 先日の『アリス』が予想外のしょんぼりな出来だったので、あまり期待せず、「3D映画を観たことがない主人に、とりあえず初体験させる」というくらいのスタンスで観に行きました。
 そうしたら、思ったよりもおもしろく感じられて、これまた予想外。ギリシャローマ神話が題材なのに、カップリングが意外なふたりに落ち着くところだとか。
 でも、どうにもB級映画の匂いがして、この匂いはいつか、なにかでも嗅いだことがあったなあと考えてみたら、『キング・アーサー』でした。
キング・アーサー』で、出番はさほど多くないのに印象的だったトリスタン役のマッツ・ミケルセンがこの作品でも魅力的な脇役を演じていて、もうもう私のなかでこれらふたつの映画は同類項です。
 肝心の3Dは『アバター』と比べると、あんまりよい出来ではなくて、本編のまえに流れた『ガフールの勇者たち』の予告編のほうが見ごたえがありました。でも3Dの映画を観ると、この予告編で、「つぎも映画館へ来て3Dで観なくっちゃ」と思っちゃうのよねえ。自宅のTVも大きくなったし、BDで高画質で観られるし、ふつうの映画をわざわざ映画館で観る理由ってうすれてきたここさいきんなのに。3D映画を観ることって、2D映画とはすこし違う、アミューズメントパークのアトラクションを楽しむような感覚だと思います。