ノーデザイン

 先日の英会話のオンラインレッスンの際、編み物の話になり、「あなたの作品を見てみたい」と先生にいわれたので、手近にあった主人のアラン編みマフラー(id:moony:20101008#p1)をWebカメラのまえにかざしてみたところ、
「それはほんとうにあなたが編んだの?!」
 と、ものすごくびっくりされました。
 本を見て編んだの、と答えたら、
「私が編んだマフラーは、イージーなデザインだったわ」
「シンプルなデザインってこと?」
「シンプルっていうか。……あなたのそれがデザインというなら、私が編んだのはノーデザインよっ!」
 と、最終的にはなにかキレていて、おもしろかったです。
 先生が編んだマフラーはたぶん、メリヤス編みとか、ガーター編みとか、せいぜい1目ゴム編みくらいだったようす。まあ、先生はあたたかい気候のところに住んでいるので。模様編みは、基本的に、冬、外に出るのがいやで家で編み物してるくらいしかない、寒い気候のひとのものだと思います。
 ……でも、いま編んでいるのは、そのノーデザインなんだけど。
 プレーンなメリヤス編みのマフラーに、別糸のかぎ針編みモチーフやレースを縫いつけたら、異素材の組み合わせでおもしろい雰囲気になるんじゃないかなあと考えて、いまそのメリヤス編みを編んでいるところです。幅は30センチ、長さはだいたい170cmくらいを想定していて、これを極細モヘアの二本どりで編んでいるんだけど、……私、ものすごく手が緩いので、棒針は1号です。……好調な日でも、縦方向にいちにち2cmくらいの進捗です。……。
 いままでアメリカ式で編んでいたのをフランス式に変える練習のつもりで編みはじめてみたものの、心が折れそうです。目を落としたときなんて、もう。もうね。
 こんど編みたいと思っている、この本のロングカーデも、じつは極細モヘアの三本どりー。まだ作り目もしていないのに、お腹いっぱいになりつつあります……。

編みものワードローブ

編みものワードローブ

 もう、いっそ編み機を導入しちゃえば?! と内なる私がささやくのですが、編み機ってたのしそうだけど、手編みの楽しさとは違うんじゃない? ともうひとりの私が反論し、家庭用編み機をつくっていた唯一のメーカーが年末に不渡り出したそうだけど大丈夫なの?! とさらにもうひとりがググった結果を報告したり、いろいろとカオスです。
 ああ、しかし、ほろびゆくものをだと知ったとたん、俄然編み機が気になってきたー。でも、地元の機械編みの教室は、開講している曜日が、きつけのおけいことかぶっているのよね……。