2011年5月に読んでいた本
5月は、読んだ本の冊数こそ少なかったのですが、「あたり」本を多く引き当てて、満足度が高かったです。
『ハンドニットの可愛いストール―はる・なつ・あき・ふゆ』は、バラ模様のショールがあまりにもかわいくてさっそくスワッチにとりかかったのだけれど、指定糸が癖のある糸で、本番ではべつの糸で編むか迷っているうちに梅雨に突入しました。
5月の読書メーター
読んだ本の数：17冊
読んだページ数：3216ページONE PIECE 62 (ジャンプコミックス)
海の底への航海。海底二万マイルを初めて読んだときのわくわく感を思い出した。
読了日：05月02日 著者：尾田 栄一郎好きな布でつくる服
「このブラウスがワンピースだったらなあ」とか「襟が立ち襟じゃなきゃつくるのに」とか、すてきだけど、求めてたのとはすこしだけ違うデザインが多かった。
読了日：05月02日 著者：茅木 真知子ハンドニットの可愛いストール―はる・なつ・あき・ふゆ
日本ヴォーグ社の商品説明に「30代からの手あみファン、おしゃれに関心がある初級者から中級者に向けての一冊です」とあるのを読んで、びっくり。こんなにかわいいのに対象は30代以上なの？！ パイナップル模様のマーガレットなんて、姫袖ふうなんだよー。スパンコール入り糸や、リボン毛糸など、ちょっとかわった毛糸がつかわれているあたりが、ナチュラル系（色味が乏しいので若いひとじゃないと沈みがち）とは一線を画して「30代向け」なのかしら。バラ模様のショールがかわいすぎるので、さっそく作ってみよう。
読了日：05月08日 著者：さんすくみ 2 (フラワーコミックス)
神職関係者なのでお母さんの装束のアレはオチが読めた。全国の宗教関係者が「今回のネタはアレかな」と思いながら楽しみにしてると思う。ドラマ化したら若い俳優さんを三人も出せておもしろいと思うんだけどなあ。
読了日：05月10日 著者：絹田 村子ウは宇宙船のウ (小学館文庫)
ジャンルはSFなんだけど、ホラー風味を感じるシーンがちらほらと。
読了日：05月11日 著者：萩尾 望都地球へ… 1 (Gファンタジーコミックススーパー)
10年ぶりくらいに再読。シロエはあんなに印象的な登場人物なのに文庫本全三巻の長さのなかで第二部にしか出てこなくてもったいないなーと以前から思っていたのだけれど、そもそもは三回だけ連載のはずだったのがあんなに長いお話になったと知り、納得。でもまあ、大人になったシロエもあんまり想像つかないのだけれど。キースの少年期を終わらせるためのトリガー。
読了日：05月11日 著者：竹宮 惠子地球へ… 2 (Gファンタジーコミックススーパー)
ミュウむかつくなあ。テレパシーに不慣れなジョミーの心を読んで揶揄したり、ジョミーがテレパシーを操れるようになると、強いテレパシーがぶしつけだといったり、一方、自分たちが強すぎるテレパシーをジョミーに向けて傷つけたときは「なぜ防御しなかった」だし。ミュウたちなりに成熟させたテレパシーの作法があるというよりは、ダブルスタンダードと感じる。種族としての未熟さゆえなのか。
読了日：05月11日 著者：竹宮 惠子地球へ… 3 (Gファンタジーコミックススーパー)
キース、ジョミー、トォニィの三人のなかで、いちばん現在の人類に近しい生まれ方をしたのは自然生殖で生まれたトォニィなのに、作中では彼らがいちばん進化した存在で、最も遠い生まれのキースが古き地球を保つための役割を担わされているのが面白い。少年の姿を保ったままのジョミーと、キースの外見的成長の対比（キースの同級生サムはジョミーの幼馴染だから、三人とも同世代なんだよね）。ちなみに少将時代のキースがいちばん好き。
読了日：05月11日 著者：竹宮 惠子土星マンション 6 (IKKI COMIX)
おなじ作家の『星が原あおまんじゅうの森 1』もそうだったけど、デフォルメの効いたかわいい絵柄で、キャラクターたちのしぐさもかわいいのに、さらっとこわいところが混じるので、読んでいてひやっとする。
読了日：05月11日 著者：岩岡 ヒサエパターンのバリエーションを楽しむDress Style Bo
たくさんバリエーションが載っているのはいいんだけど、作品例のイラストだけで写真がないので、出来上がりが想像しづらく、なかなか型紙を写す気になれない。ほんとに写真さえあればな判断つくのになー、と、いろいろ惜しい。
読了日：05月15日 著者：野中 慶子,杉山 葉子きものリメイク スタイルブック 全作品製図つき
ギャザーフレアワンピースは、きもの地のリサイクルじゃなくても、洋服地でつくってもかわいいと思った。
読了日：05月17日 著者：佐藤 智子,羽山 みな子間取りの手帖remix (ちくま文庫)
「このへんてこりんな間取りの部屋で暮らすにはどの家具は置けてどの家具は削らないとだめだろう」とか考えてみる。地味に楽しい。
読了日：05月17日 著者：佐藤 和歌子振仮名の歴史 (集英社新書)
平安時代から現代までの振り仮名の通史。わかりやすい。個人的は振り仮名というと幕末・明治以降の、漢字の単語に対して欧米語の振り仮名をふる、というのが長年興味深く感じてきたのだけれど、「日本語を漢字で書きたい」という欲求から振り仮名が生まれた、という説明には、へえっと思った。著者は漱石の研究者でもあるらしく、朝日新聞社内では漱石が小説を連載していた当時、新聞用に組んだ判をつかって、新聞紙ではない和紙に刷り和装に製本した「社内版」がこっそりつくられていた、というエピソードがおもしろかった。
読了日：05月20日 著者：今野 真二短歌ください (ダ・ヴィンチブックス)
「私まで好きになりそう 眩しい娘 慕うあなたの視線の先の」「この空を覚えていようと誓った日そのことだけをただ覚えている」
読了日：05月25日 著者：穂村 弘もしもし、運命の人ですか。 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
「ここ昔、森だった？」のたったひと言から、光の速さで展開される妄想に涙が出るほど大笑い。ほむほむが考える妄想のなかの光景は綺麗なのに、それを考えるほむほむは気持ち悪い。（きみだったんだね）ってあほか！ でも、このだめだめな感じさえも、最終的には読者をきゅんとさせるだろうと計算して本人は書いている、という瀧波ユカリの解説は鋭い。こんなにだめ要素を晒しつつ女子にうける四十代男子というのも稀有な存在。でも自分の恋人や夫がこんなだったら困る。遠くから愛でていたい。
読了日：05月25日 著者：穂村弘短歌の友人 (河出文庫)
塚本邦雄に関する文章が読み応えあった。そして自分が歌集を持っている歌人の歌が穂村弘によって語られているとすごくうれしい……。
読了日：05月25日 著者：穂村 弘あのときわたしが着ていた服
名著。この本を読みおえたすべての女性の心の中に、そのひとなりの「あのときわたしが着ていた服」が一冊、かたちづくられると思う。
読了日：05月29日 著者：アイリーン ベッカーマン
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