『にょっ記』、『にょにょっ記』

 先月に引き続き(id:moony:20110525#p1)、月末のほむほむウィークです。
 今月は、図書館で借りた『にょっ記』(文庫)と『にょにょっ記』(単行本)。

にょっ記 (文春文庫)

にょっ記 (文春文庫)

にょにょっ記

にょにょっ記

 知り合いの編集者によれば、カラスには小学校三年生程度の知能があるということだ。
 本当だろうか。
 こいつら、分数の掛け算ができるのか。

 ……あいかわらず、「よくそんなこと思いつくよね」と呆れるような感心するような、斜め上の気付きが多いほむほむ節です。
 長嶋有の解説も「にょっ記」形式で、秀逸でした。

 本棚から「にょっ記」を探す。解説を頼まれたからだ。
 単行本の「にょっ記」は箱に入っていた。装丁のナクイさんがこだわったのだ。ナクイさんは僕の本も箱に入れようとして、担当編集が蒼い顔でとめていた。
 この文庫も箱に入っていたらかなり驚く(僕が)。

 と、ここまで読んで、あわててたしかめたら、『にょっ記』文庫本はカヴァーにバーコードがあったので箱なしの装丁で流通しているようだけれど、『にょにょっ記』単行本はしっかり箱に入っていました。『にょっ記』単行本とおなじフォーマットなのかな。
 著者のほむほむや装丁のナクイさん、挿画のフジモトマサルさん含め、みんなでわいわいつくった本という感じで、かわいらしさが漂ってきました。
 本文は、だいたいほんとうの日記のようなんだけど、うっそだあ、と思うエピソードもときたまあって、川上弘美の『東京日記』を連想しました。
 それにしても、三冊目が出たらやっぱりタイトルは『にょにょにょっ記』なんだろうか。いいづらい。