バットマンにソフトランディングするための

 バットマンまつりも第五夜にしてついに、クリストファー・ノーラン監督による新シリーズに突入です。

バットマン ビギンズ [Blu-ray]

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 これは三年まえに観た(id:moony:20080812#p1)ばかりなので、記憶もさほど古びておらず、そうそう、こうだったこうだった、と再確認しながら観るような感じでした。
 ひとつだけ、今回初めて気付いたのは、アメコミっぽい雰囲気の旧作シリーズをいちど無かったことにして新たなバットマン像をつくりだすための今作だったわけだけれど(そのあたりはタイトルが示すとおり)、旧シリーズとは「リアル感」という点で一線を画すためには、お金持ちの青年がいきなりこうもり型の黒ゴムスーツを着るのでは、トラウマや復讐のためとはいえいくらなんでも乱暴すぎて、いったん「ニンジャになる」という過程が必要だったのだなあ、ということです。バットマンにソフトランディングするための、ニンジャというフェーズ。……ソフトランディングなのか、それ? と、ニンジャの国の私は疑問に思わないでもないです。まあ、これ、ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズの国の映画だものねー、と、いちおうなっとく。