『コララインとボタンの魔女』
夜、『コララインとボタンの魔女』を観る。もっとメルヘンよりの映画かと思っていたら、しっかりとホラーだった。さすが『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の監督の作品。
主人公の少女コララインが両親とともに引っ越してくる古ぼけたアパートは、どうもむかしは一軒家のお屋敷だったのを、一階と二階、半地下室、屋根裏部屋とみっつに区切って貸し出されているらしくて、ふつうの集合住宅よりもずっと、各隣人の部屋を訪れた際のインテリアや雰囲気の違いが描かれていて、すてきな舞台立てだと思った。
それにしても、引っ越し先のおうちの壁に、なぞのちいさな扉がある、というだけで子どもにとってはわくわくするできごとなのに、その扉の向こうの世界は、基本的にはこちらとそっくりで、でももっときれいに飾りづけられている、ママもパパも自分にやさしい……というのは、孤独で夢見がちな子にとってはたまらない装置だと思う。その後いろいろあるのでホラーなんだけれども。スノードームの使われ方もすてきだった。
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