あいづちをうつのをやめる

 歯医者さんへ。
 ここは施設も最新式だし、駅前の立地でべんりなんだけれど、保険外の診療の勧誘に熱心なところで、いつも断るのに疲れてしまう。きょうも自費診療の口内クリーニングの話を(通算三回目!)されたので、とうとう答える気力がなくなって、歯科衛生士さんのセールストークにあいづちをうつのをやめたら、
「……ま、自費なので保険外ですからね」
 と、トートロジーのようなことばで締めくくって、あちらから話題を切りあげてくれたので、あらっ、この「あいづちをうつのをやめる」って、こっちの労力がいらないわりにけっこう有効なのかしら、こんどべつの機会にも試してみよう、と思いました。
 でも、あの設備費とテナント料を賄うには保険診療だけじゃやっていけないのかなー、そうしたら、できるだけ自費診療はしたくない私はべつの診療所にうつるべきなのかなーとか、深く考えてしまう……。
 夕がた、TVでお相撲を観ていたら、力士同士の取組に巻き込まれた行司さんが土俵から落ちて、動けなくなっていた。とうとう警備係の親方衆が担ぐ担架によって搬出。
 その後のNHKのニュースで、各取組の勝敗については放送されるのに、行司さんについては言及がないので、心配でやきもきしていたら、もっと遅い時間帯のニュースでは、病院に搬送されて命に別条はないという続報があり、ひと安心。