サザエさんと小川洋子

 ひきつづき、『サザエさんをさがして』を読んでいます。きょうは、第二巻。
 いきなり「岡山県出身の作家、小川洋子さん(43)」の談話が載っていてびっくりしました。ちなみにその回のテーマは、「ハエ捕り紙」。

「このハエはもうよみがえらない、と思い、子供心にちょっと残酷なものに興味をひかれた。当時、小さな死は日常にたくさんありました」

 述べている内容はまったくもって通常運転の小川洋子なんだけれど、「サザエさん」にまつわるコラムのなかにあると異彩を放ちすぎて、読んでいるこちらがうろたえますね。

サザエさんをさがして〈その2〉

サザエさんをさがして〈その2〉