革新派と保守派とそして私
きょう買った本。
- 作者: 鈴木徹,レシピ制作:宮本千夏
- 出版社/メーカー: 高橋書店
- 発売日: 2010/02/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 藤原昌高(ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑主宰)
- 出版社/メーカー: 高橋書店
- 発売日: 2010/05/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「あのメニュー(作品)の作り方が読みたいのに、どの本に載っていたか忘れちゃった!」
「あのメニュー(作品)の材料がお安いから買いたいのに、必要な分量がわからない!」(出先にて)
というときに、本の山から探し出したりいったん帰宅したりする必要があって、すぐに参照できないことです。でも、これらは、PDF化して一か所にまとめることで解決されるんだよね……。オンラインストレージに保管しておけば外出先でiPhoneからも見られるし、透明テキスト入りPDFにすれば、主婦とっては夢の、
「『ダイコン』ですべてのレシピ本を検索」
が、できるはず……。
と、あまりにもスバラシイ光景が高速に展開されたので、揺り戻しがあって、
……いやいや、でも、私は裁断機を操るのが怖い! そして裁断せずにフラットベッドスキャナでスキャンするなんてめんどうくさすぎる!!
と、私のなかの保守派が抗ったのですが、いまは、本を送ると、スキャンしやすいように裁断して、送り返してくれるサーヴィスがあるらしい……。おお、保守派、劣勢です。
あまりにも革新派がいけいけなので、いちど客観的な意見をいれようと、「我が家における自炊の導入について、どう思う?」と主人に問いかけてみたところ、
「絹子さんには、必要だと思いますよ」
との返答でした。共同の書斎が、私の本の物量で圧迫されているもんね……。しかし、その、答えるときの主人の、ニタアとした笑みは、
「このついでにiPadも導入!」
という真意が隠されていたような気がして、なりません。
(iPad導入は、主人が提案するのを、いつも私が却下しているから)
でも本にはなにげなくパラパラ眺めるという楽しみもあるのよ……裁断したらそれができないよ、と保守派がささやいたのですが、サムネイル表示なら似たようなことができるし、私、家庭用の製本機を持っている(id:moony:20070705#p2)から、どうしてもっていうなら裁断後のページをもいちど本のかたちすることも可能、でした。
「お気に入りの装幀の本と、夜寝るまえやお茶の時間にゆったり読みたいような本なら、本のかたちで残しておけばいいじゃない? ネットブラウズ機能つきのデバイス経由で読むと、きっと気が散っちゃうから。本という不自由なかたちがふさわしいものと、本のかたちをしているのは媒体としてにすぎないものを、切り分けれて考えればいいんでしょ」
と、革新派の私が饒舌に語りだして、あらあ……、まあ……、私ったらそんなに自炊したかったの、とプレゼンされる私はややドン引いている感じ。保守派の私の、さいごの砦としては「実用書ってA4変型が多いから対応スキャナが限られる」なんだけど、これも革新派があっさり論破しちゃいそうなので、いまはあんまり深く考えたくありません。