『夢源氏剣祭文』

 皇なつきさんのブログを読んでいたら、

「あやし」は2008年に出た「夢源氏剣祭文」以来、4年ぶりの新作単行本です。
……そしてふと振り返ってみると、私はこの10年で2冊しか新作の単行本が出ていないという、驚愕の事実。
http://sumena.exblog.jp/15279276/

 あれっ? 既刊はぜんぶ(現代もの除く)目を通していると思っていたのに、『夢源氏剣祭文』というのは読んでいなかったよ?
 と、あわてて発注しました。
 いつもの角川書店じゃなくて、小池書院という、なじみのない出版社から出ていたので、刊行時に気付かなかったみたい。
(しかも「この10年で2冊しか」のもう一冊は現代ものでスルーしていたので、さいごに購入した皇さんの単行本を調べてみたら西暦2000年、二十世紀のできごとでした。つまりこのたびは二十一世紀はじめての皇なつき
 お話の舞台は平安の初期、鬼に咬みつかれたために、いずれ鬼に変化してしまうという四歳の少女が主人公。賀茂忠行という名まえが出たので、いずれ安倍晴明も登場するのかな。……するのかな、というのは、この作品、掲載誌の休刊により、未完だからです。
皇なつきさんって、画力はもうもういうまでもなくすばらしいけれど、長期連載作品に恵まれないというイメージ。ナンバリングタイトルだった『桃花源奇譚』は未完だし、『黄土の旗幟のもと』も打ち切りっぽい終わり方だったし)

夢源氏剣祭文 (キングシリーズ 刃コミックス)

夢源氏剣祭文 (キングシリーズ 刃コミックス)

平安初期が舞台で、鬼も晴明もでてくるファンタジーといえば、『BEAST OF EAST』はどうしたんだろうと調べてみたら、こちらも去年、久しぶりに新刊の四巻が出ていたみたいです。
BEAST of EAST (4) (バーズコミックス デラックス)

BEAST of EAST (4) (バーズコミックス デラックス)

 あんまりひさびさなので既刊をどこまで読んでいたか忘れちゃったのだけれど、アマゾンで三巻のページを読んだら、「この本、あなた、もう買ってますよ」というような趣旨の表示が出ていたので、新刊だけ買えばよいみたい。
 アマゾンのこの機能って、寡作の作家さんの著作に対してはべんりだわ。
 と、感心しつつ、じゃあ、アマゾンでの購入履歴っていつまで遡れるんだろう? いちばん過去にアマゾンで買ったものってなんだっけ? と調べてみたら、意外にも、本ではなかった。しかし、十年まえに買った、これ。
陰陽師 [DVD]

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 ……この流れで、これが出てきたときの衝撃は、なかなか、できすぎていて、信じがたいものがありました。どこまで晴明が好きなんだろう、私。クレジットカードを持てるようになったあとの年齢だと、十年くらいじゃ好きなものはそうそう変化しないということなのかしらね。