2012年2月に読んでいた本

 昨年末からちょこちょこと、『ベルセルク』の単行本や、『聖闘士星矢』のDVDを借りて鑑賞ちゅう。どちらもレンタル商品としては勢いの落ち着いた部類らしく、近所のTSUTAYAでは、借りているのは私だけ、いつ行っても好きな巻を借り放題だったので、今月もざくざく借りる。……という、予定だったのですが、中ごろになって、『ベルセルク』の映画公開がはじまったり、『星矢』の新シリーズ放映発表されたりを受けて一気に人気となり、ぜーんぜん借りられなくなってしまいました。なんなのもう。なんなのもう。どちらも軽く二十年はまえにこの世に生まれた出でた作品なのに、なぜいまこのとき。そりゃあ、おもしろいもの、再評価もあたりまえ、と納得する気持ちと、でもしかし、私が既刊を完走するまでそういうことは無しでいてほしかったなーという気持ちと、半々で、複雑な感じです。

2月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:4262ページ
ナイス数:26ナイス

ベルセルク (12) (Jets comics (629))ベルセルク (12) (Jets comics (629))
ベヘリットが戻ってきた! 塔の下水に落ちたのは伏線だとは思っていたけれど、こうも劇的に回収されると、やはり感動してしまう。グリフィスの意識の底にあの騎士見習いの少年がいたとはね。心のなかの大切な存在を失ったとき自暴自棄になって身を委ねたり夜ばいしたりしてきたということなんだろうか……。
読了日:02月01日 著者:三浦 建太郎
ベルセルク (13) (Jets comics (647))ベルセルク (13) (Jets comics (647))
器用なジュドーが、器用すぎてキャスカに対してだけは不器用にしか動けなかったことを知っているうえで読むこの最期はせつない。ガッツの隻眼隻腕も、あんな経緯だったとは。
読了日:02月01日 著者:三浦 建太郎
ベルセルク (14) (Jets comics (661))ベルセルク (14) (Jets comics (661))
プロトタイプのヒロインがグリフィスに見えちゃう。
読了日:02月01日 著者:三浦 建太郎
ベルセルク (15) (Jets comics (675))ベルセルク (15) (Jets comics (675))
パックの存在はメルヘンで、ベルセルクのダークな世界観のなかでは浮いているなーとずっと感じていたけれど、ロスト・チルドレンの章は、そのふたつを融合させる作用があったと思う。
読了日:02月01日 著者:三浦 建太郎
ベルセルク (16) (Jets comics (701))ベルセルク (16) (Jets comics (701))
ジルがガッツのマントにすっぽり覆われているシーンが好きだ。
読了日:02月01日 著者:三浦 建太郎
ベルセルク (17) (Jets comics (726))ベルセルク (17) (Jets comics (726))
ラバン卿とオーウェン卿が、地味に好き。アンナがシャルロットのお気に入りなのには安心した。
読了日:02月01日 著者:三浦 建太郎
ベルセルク (18) (Jets comics (752))ベルセルク (18) (Jets comics (752))
ジェローム卿いいひとだ。
読了日:02月01日 著者:三浦 建太郎
ベルセルク (19) (Jets comics (780))ベルセルク (19) (Jets comics (780))
セルピコが美系に見えるコマがあってびっくりした。
読了日:02月01日 著者:三浦 建太郎
ベルセルク (20) (Jets comics (808))ベルセルク (20) (Jets comics (808))
日光アレルギーの彼はもっと顔出しで活躍する場があるのだろうと予想していたのに、意外。
読了日:02月01日 著者:三浦 建太郎
ベルセルク (21) (Jets comics (839))ベルセルク (21) (Jets comics (839))
「メインキャラじゃないし」ルカ姉、名言。
読了日:02月01日 著者:三浦 建太郎
ベルセルク (22) (Jets comics (873))ベルセルク (22) (Jets comics (873))
まっさきに確かめに来るほど、グリフィスにとってガッツは特別だったのか(まさしく過去形なのかもしれないけれど)。主従のような兄妹のような恋人のようなファルネーゼセルピコの過去編がよい。
読了日:02月01日 著者:三浦 建太郎
グラゼニ (1)グラゼニ (1)
読む前に予想していたより、絵柄がかわいかった。内容はおもしろい。
読了日:02月02日 著者:森高 夕次,アダチ ケイジ
あさひなぐ 2 (ビッグ コミックス)あさひなぐ 2 (ビッグ コミックス)
体重が増えたので、太った?! と焦ったら、じつは脂肪より重い筋肉がついただけだったという話、文化系少女にとってはすごくリアルなエピソードだ。
読了日:02月03日 著者:こざき 亜衣
大原照子のシンプルライフ術―少ないモノで気持ちよく暮らす大原照子のシンプルライフ術―少ないモノで気持ちよく暮らす
『少ないモノでゆたかに暮らす』の著者の本。さらに、年を重ねたとき、どう暮らすか。年老いると作り置きのおかずがいやになってくる、など。自分のためというより、親が老いたとき、こういうふうに過ごしたいのかもしれない、という点で興味深かった。
読了日:02月05日 著者:大原 照子
カラーひよことコーヒー豆カラーひよことコーヒー豆
著者が、自著の映像化作品となった映画『博士の愛した数式』を、試写会でなく映画館へ観に出かけたときに、まさしくその小説の本を読んでいる人を偶然電車のなかで見かけた、というエピソードが好き。それを「ご褒美」と表現する著者のうれしさ、幸福感が沁みいるように伝わってくる。
読了日:02月05日 著者:小川 洋子
ビストロの卵料理―伝統の味からガストロノミックまで (旭屋出版MOOK)ビストロの卵料理―伝統の味からガストロノミックまで (旭屋出版MOOK)
10個入りパックを買うと夫婦二人暮らしではもてあましてしまう卵。そんなときのレパートリーを増やしたくて読んだけれど、卵がメインの料理がたくさん載っていてよかった。ゆでたまごのコロッケやピクルス、かき卵のパルマンティエ風は挑戦してみたい。ほかに、とても余り物で一品、というふうではない、気合いのはいったレシピもたくさん。
読了日:02月05日 著者:
図説 イギリス手づくりの生活誌―伝統ある道具と暮らし図説 イギリス手づくりの生活誌―伝統ある道具と暮らし
ニッティングとクロッシェが厳密にわかれていて、それどころかクロッシェはタティングやマクラメとともに、ボビンに近いものとして分類されているのが、外国!って感じ。道具の図版が多く、おもしろかったので、同様な構成の「日本の手づくりの生活誌」が出版されたらいいのにな、と夢みます。
読了日:02月05日 著者:ジョン セイモア
グラゼニ(2) (モーニングKC)グラゼニ(2) (モーニングKC)
ファンのツイッターから先発投手がばれてしまう話、いかにもありそう。ジャイキリとのコラボがおもしろい。
読了日:02月07日 著者:アダチ ケイジ
ONE PIECE 65 (ジャンプコミックス)ONE PIECE 65 (ジャンプコミックス)
ホーディーの、とらえどころのなさの正体が、体験の裏打ちがない恨みからきているとわかったときには、ひさびさに興奮した。実際の世界の、あのことかも、このことかも、と思い当たるふしがありすぎる。尾田っちが、特定の、実在するなにかを非難するために彼を描いたとは思わないけれど。
読了日:02月09日 著者:尾田 栄一郎
ステップ式!羊毛フェルトの基礎BOOKステップ式!羊毛フェルトの基礎BOOK
記載されている作品を真似してつくるだけではなくて、頭のなかにあるイメージをどうやれば羊毛フェルトでかたちづくれるか? というときに、よい指針となる本だと思う。
読了日:02月18日 著者:maco maako
お江戸ふしぎ噺  あやし (怪COMIC)お江戸ふしぎ噺 あやし (怪COMIC)
原作未読。「蜆塚」ラストは絵ならではのオチで、ぞくっとした。
読了日:02月22日 著者:皇 なつき
聖闘士星矢THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝 1 (少年チャンピオン・コミックス)聖闘士星矢THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝 1 (少年チャンピオン・コミックス)
本編ではあっというまに退場してしまい、もったいないと思っていたアルバフィカが主人公。魚座の聖闘士はその体質から人と交わることができない宿命だけれども、唯一近しい存在の師匠を体質の継承の際に失わざるをえないなら、孤独感もひとしおだろうし、あの人のよせつけなさも当然、と納得。本編に登場していた村娘が巻末に描かれているのがよかった。本人が思っているほどには、アルバフィカは孤独ではなかったんだよね。
読了日:02月25日 著者:車田 正美,手代木 史織
冒険エレキテ島(1) (KCデラックス)冒険エレキテ島(1) (KCデラックス)
複葉機を駆って離島に航空便を届ける美女が、祖父の遺品から大海を回遊する幻の島の目撃記録を見つけて……、という海が舞台の『天空の城ラピュタ』のようなおはなし。雑多な機械類と露出度の面でずぼらな美女は『Spirit of Wonder』の面影あり。ものすごくいいところで以下続刊なのだけれど、作中の幻の島同様、この作品もまた幻となってもまあびっくりしないな、と著者の寡作ぶりに慣れた一読者の身として感じてしまった。
読了日:02月26日 著者:鶴田 謙二
ルリユールおじさんルリユールおじさん
「ルリユール」は「もう一度つなげる」という意味。おじさんは本が好きで、少女は木が好きで、ふたりとも「好きなもの」がある以外には共通項がなさそうなのに、じつは作中、少女がよく話題にしているアカシア属はパルプの材料となる木の種類。いずれ本の1ページになるかもしれない。少女の好きなものが姿をかえるとおじさんの好きなものになる、というところがしゃれていてよいなあと思った。
読了日:02月28日 著者:いせ ひでこ

2012年2月の読書メーターまとめ詳細
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