2012年3月に読んでいた本
先ごろから個人的に騒いでいる『ベルセルク』や『聖闘士星矢』ですが、地元のTSUTAYAであんまり借りられないので、とうとうディスカスにも手を染めてしまいました。世の中、べんりすぎて、欲望を抑えることがむずかしい。
絵柄やストーリー展開が黒っぽいので誤解してきたけれど、『ベルセルク』って恋愛描写の繊細さかげんが昔の少女漫画ですね。ジュドーやらセルピコやら、恋心を視線くらいにしか出せないで勝手に身を引いている登場人物って、よくいるぞ。萩尾望都の作品では、オスカーとかオズワルドとか、あのへんの顔。
3月の読書メーター
読んだ本の数：21冊
読んだページ数：2235ページ
ナイス数：26ナイスイギリス式お金をかけず楽しく生きる (+α文庫)
イギリスの生活の知恵を学べる本かと期待して読んだのに、日本の悪口ばかりで、げんなりしてしまった。なにかをほめるために、べつのなにかを悪しざまにいうのは、下品だし、芸がないし、そもそもほめる対象そのものにも対してほんとうに愛があるんだか、疑わしい。タイトルにある「楽しく」とはほど遠い気持ちになる本だった。
読了日：03月01日 著者：井形 慶子羊毛フェルト マスコット作りの基礎テクニックBOOK---いちばん分かりやすい、マスコット作りの教科書（仮）
外国の絵本の挿絵が立体化したような、独特の雰囲気がある動物たち。やさしいワニとハリネズミのなかよしふたり（２匹？）ぐみは、チェブラーシカとゲーナみたい。
読了日：03月01日 著者：*coma*ベルセルク (23) (Jets comics (899))
いずれ再会するだろうとは思っていた面々と、意外なかたちで合流。
読了日：03月09日 著者：三浦 建太郎ベルセルク (24) (Jets comics (923))
魔女の館や属性をもつ武器防具が登場して、古き良きRPGっぽい雰囲気になってきた。
読了日：03月09日 著者：三浦 建太郎ベルセルク (25) (Jets comics (954))
シールケが水の精と同調した際の、ふぎだしの中に同義の漢字が重なり合って印刷されている表現が好き。意味の固まり感、人間の言語の理の外、という雰囲気まんてん。
読了日：03月09日 著者：三浦 建太郎ベルセルク (26) (Jets comics)
26巻目にして「狂戦士（ベルセルク）の鎧」が登場するなんて…。
読了日：03月09日 著者：三浦 建太郎ベルセルク (27) (Jets comics)
「日だまり」という表現はいいなあ。確固として触れられるもの、傍らに残し留めておけるものではないけれど、でも、たしかにあたたかいという。「空を飛ぶ寝台」は、古今の物語でよくあるモチーフなのに、こんなに美しく怖ろしく描かれたものはいままで観たことがない。きれいなのにこわい、ってグリフィスそのものだ。
読了日：03月09日 著者：三浦 建太郎ベルセルク (28) (Jets comics)
海辺のあの子は、瞳が印象的な描き方をされているので、ガッツとキャスカの子がなんらかの変化を経た存在なんだと思ったんだけど、それともミスリードにひっかかってるのか…。ベルセルクの恋愛描写は基本的に視線で描かれるので、親子みたいなガッツたち三人から眼をそらすファルネーゼ、それを見ているセルピコ、の流れはいろいろせつない。
読了日：03月09日 著者：三浦 建太郎ベルセルク (29) (Jets comics)
いつのまにか百戦錬磨の認識だったイシドロが、じつは人間を斬るのは初めて、ということにびっくり。モンスターを斬るのとはやはり心理的葛藤が違うのか。このあたりを描いたフィクションってあまり読んだことがないので新鮮。ミュールとのライバル関係も今後期待できそうな感じ。ファルネーゼのお母様はいいキャラ。セルピコに「いいわネェ禁断の香りがするわ」って、セルピコの出自やらファルネーゼとの関係やらどこまで理解して言っているんだかなぞ。
読了日：03月09日 著者：三浦 建太郎ベルセルク (30) (Jets comics (232))
ガッツ一行のなかで自分の存在理由を見失っていたファルネーゼが、それでも自分の居場所は旅路にあると決意するの巻。ファルネーゼと婚約したはいいけれど、彼女の心がガッツにあることをあっというまに見抜いて、でも協力を申し出るロデリック卿はいいキャラだ。
読了日：03月09日 著者：三浦 建太郎ベルセルク (31) (Jets comics (267))
表紙のガッツがバットマンみたい。
読了日：03月09日 著者：三浦 建太郎ベルセルク 32 (ジェッツコミックス)
ゾッドとガッツの共闘。使徒ガニシュカとの人外対決ではゴッドハンドとして格の違いをこれを退ける一方、法皇のお墨付きを得たりシャルロットと婚約したり人間の政治世界も乗り切っちゃう、とグリフィスのやることに卒がなさ過ぎて、ガッツとの決着の行方が見えてこない。
読了日：03月09日 著者：三浦 建太郎ベルセルク 33 (ジェッツコミックス)
この漫画ってどうしてこんなに一方通行の恋ばかりなの。海賊船との海戦は新鮮。ロデリックかっこいい。バーキラカは物語の大筋に喰い込まず、傍観するだけの存在になり果てて、そのままなのかしら…。
読了日：03月09日 著者：三浦 建太郎ベルセルク 34 (ジェッツコミックス)
新生鷹の団幹部は個性豊か。とうとうアーヴァインも使徒姿を披露。これまたかっこよかった。彼の使徒化の理由が気になる。29巻でソーニャに語っていたように狩りのただ中で獣になった？ このコンビの取り合わせはおもしろく思っていたのでピンナップ裏は二重丸。ガッツにとってはグリフィスは仇なのに、人間と使徒を率いて闘うグリフィスは、輝かしすぎて悪役に見えなくてこまる。
読了日：03月09日 著者：三浦 建太郎ベルセルク 35 (ジェッツコミックス)
イスマの口調が男言葉なのは父子家庭育ちのうえ村八分を受けているからなのか。海賊の御頭はワイアルド以来のおもしろ敵キャラ。それにしてもマニフィコさんはギャグ以外で役に立つ日がくるんでしょうか…。
読了日：03月09日 著者：三浦 建太郎他人暮らし (クイーンズコミックス)
だれかといっしょに暮らす、生まれついての家族以外のだれかと。ってすごくむずかしいよね…。それが夫婦とでも友達とのルームシェアでも。谷川史子作品は、『りぼん』掲載のころから、絵柄と甘酸っぱいお話を鑑賞する、といった感じで好きだったけれど、まさかまさか、成人して、こんなに共感するとは思わなかった。
読了日：03月10日 著者：谷川 史子百姓貴族 (2) (ウィングス・コミックス)
あいかわらず高クオリティ。農家が舞台、というだけでもサラリーマン家庭で育った身には目新しいのに、北海道の酪農家が題材なのでスケールの大きい話が多い。エッセイなので、フィクションよりもよりダイレクトに著者の反骨精神がちらほら窺えてくる。一点だけ気になったのは、「Wings」って健全なの？ ということ。読んだことないけど、「そこはかとない不健全さが売りの雑誌」というイメージでした…。
読了日：03月10日 著者：荒川 弘聖闘士星矢THE LOST CANVAS 冥王神話外伝 (2) (少年チャンピオン・コミックス)
巻末の、カルディアが蠍座の黄金聖闘士となった経緯がおもしろかった。幼少期サーシャは心細げでけなげで、お嬢様な沙織さんともまた違った魅力。
読了日：03月11日 著者：車田 正美「パピー発 手編みの本。」Vol.9
雪の結晶の模様のカーデがかわいい。表裏ともなわあみのマフラーは男女兼用できそう。
読了日：03月23日 著者：手編みの本。 vol.7―パピー発 Autumn-Winter
アラン模様のフードつきのジャケットがかわいい。
読了日：03月23日 著者：スフィンクス (flowers comicsシリーズここではない・どこか 2)
「オイディプス」はもともと好きなギリシア悲劇だったけれど、イオカステとスフィンクスを絡めるアイディアはそう来たか！ と興奮した。それにしても、「メッセージ」シリーズ常連の彼は、いったいなにものなんだろう？
読了日：03月25日 著者：萩尾 望都
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