2012年5月に読んでいた本

 自分でも意外なのですが、よしながふみの『西洋骨董洋菓子店』を、今回、初めて読みました。いままで、ドラマ版をちらっと観たことしかなかったの。こんなお話だったのね。『大奥』映画化のときに、すごいなあ、と思ったけれど、よくよく考えてみると新書館の漫画が原作で月9ドラマ化、のほうが数段すごい感じがしますね。
 そのほか、村岡花子さんについての、お孫さんによる評伝を読みました。あの時代に翻訳を手掛けるほど外国文学に堪能だったのだから、きっと良家の出身なのだろうと勝手に思い込んでいたので、じつは苦学生と知り、びっくりです。カナダ系ミッションスクールの給費生で、家族との縁の薄い少女時代だったんですって。プリンス・エドワード島の孤児のアン・シャーリーのおはなしに、これ以上ない、うってつけの翻訳者だったんですね。

アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)

アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)

5月の読書メーター
読んだ本の数:26冊
読んだページ数:4530ページ
ナイス数:40ナイス

ONE PIECE 66 (ジャンプコミックス)ONE PIECE 66 (ジャンプコミックス)
ポセイドンの正体は、ほほーって感じ。ジンベエがゆくゆくは仲間になる雰囲気満点だけど、いまでさえ大人組(ロビン・フランキー・ブルック)が人員過剰すぎてお話のテンポが悪くなっているのに、これ以上増えるのはどうなの、と思った。ビッグマムはイーストブルー時代の敵みたいなノリで良い。
読了日:05月02日 著者:尾田 栄一郎
銀の匙 Silver Spoon 3 (少年サンデーコミックス)銀の匙 Silver Spoon 3 (少年サンデーコミックス)
主人公のお兄ちゃんが無軌道タイプって、某農大まんがとかぶるなー。作者や編集者があれを読んでいないはずがないので、どうしてこの設定でGOになったのか、ふしぎ。
読了日:05月10日 著者:荒川 弘
金魚草の池 (ビームコミックス)金魚草の池 (ビームコミックス)
#4の女の子がなくしてしまったランドセルは、#9のえみちゃんが背負っているあれなのかなあ…。#5のメガネ少年がいままでにないキャラクターでおもしろい。#6のせんこ花火姫はかわいい!
読了日:05月10日 著者:須藤真澄
GIANT KILLING(23) (モーニング KC)GIANT KILLING(23) (モーニング KC)
椿がコータの「友達…っぽい奴」から恋のライバルに昇格(?)しそうな巻。まああの年頃の女子は同い年より年上に惹かれるもんですよ。…と書くとまるでサッカー漫画の感想じゃないけれど、ジャイキリは選手・監督だけじゃなくて、サポーターやスタッフやスポンサーなども描かれてるあたりが、「プロ」サッカー漫画なんだなあ。おまけシール、今回はGK3人でかわいいね。
読了日:05月11日 著者:ツジトモ
ゆうれい談 (MF文庫)ゆうれい談 (MF文庫)
山岸先生が描いた人物の絵と、アシさんが描いたらしい民家の玄関の背景のサイズ感があってなくて、下駄箱がイナバ物置みたいになってるコマがある。という、てきとうに描かれたエッセイっぽい漫画なので、いかにも怪談らしいおどろおどろしい雰囲気は皆無。センセーショナルな出来事が起こるわけでもない。でも、こんなことって実際にありそうと思わせて、じんわり怖い読後感。
読了日:05月12日 著者:山岸 凉子
西洋骨董洋菓子店 (1) (ウィングス・コミックス)西洋骨董洋菓子店 (1) (ウィングス・コミックス)
たぶん同じことを考えたひとがごまんといるはずだけど、書いてしまう。こんなお店が近所にあったらいいのにな〜。残業帰りの夫が買って帰るコンビニのプリンが、クレームブリュレになるはず!! 物語は、登場人物たちとそれぞれの過去が重なり合って、複雑なケーキみたいな構造。
読了日:05月13日 著者:よしなが ふみ
西洋骨董洋菓子店 (2) (ウィングス・コミックス)西洋骨董洋菓子店 (2) (ウィングス・コミックス)
千影参入でおもしろくなってきた。魔性のゲイのポージングに大笑い。クリスマスがテーマのおはなしは楽しいね。
読了日:05月13日 著者:よしなが ふみ
西洋骨董洋菓子店 (3) (ウィングス・コミックス)西洋骨董洋菓子店 (3) (ウィングス・コミックス)
おもしろい漫画なんだけど、小野の発言に「こういうのがゲイっぽい」という作者のセルフツッコミが多くて、そのたびになんだか冷める。でこちゃんと千影はかわいい。
読了日:05月13日 著者:よしなが ふみ
西洋骨董洋菓子店 (4) (ウィングス・コミックス)西洋骨董洋菓子店 (4) (ウィングス・コミックス)
すごく印象的だったのは終盤の見開き2連続。歩いているキャラクターが右に向かっているのって漫画では珍しい。橘にとってあの事件が過去のもので、未来にはもう関わらないことの象徴なのかな。
読了日:05月13日 著者:よしなが ふみ
グラゼニ(3) (モーニング KC)グラゼニ(3) (モーニング KC)
原武先輩はいいキャラだなあ。
読了日:05月13日 著者:アダチ ケイジ
グラゼニ(4) (モーニング KC)グラゼニ(4) (モーニング KC)
3巻までは球界のおもしろいひとたちの短編集といった趣だったけど、この巻から夏之介が主役の長編!という雰囲気に様変わりした。樹さんのお舅さんはいいキャラ。ナッツ編の、あのヒネた高校生がいまの夏之介になるまでには困難や苦労があったんだろう、と思わせるところがよい。
読了日:05月13日 著者:アダチ ケイジ
拳奴死闘伝セスタス 2 (ジェッツコミックス)拳奴死闘伝セスタス 2 (ジェッツコミックス)
長い長い第一部は、第二部のこの大会のためにあったのか〜! セスタス、ルスカの成長ぶりに改めて瞠目する巻。ふたりとも少年から青年になっちゃった…。ところで、この作者の手書き文字のギャグって、あんまりおもしろくないんだけど(テンポが21世紀の漫画のそれではない)、素朴な味わいがあって、なんか好きです。絵はうまいのにギャグがさほど、というギャップがよいのかな。カサンドーラの「急展開」発言は珍しくメタでおもしろかった。
読了日:05月13日 著者:技来静也
チェーザレ 破壊の創造者(9) (KCデラックス)チェーザレ 破壊の創造者(9) (KCデラックス)
フィレンツェのあの意外とこぢんまりした感じが背景でよく表現されていた。閣下が1巻とは別人みたいにかわいくなっちゃって。アンジェロがスペイン語をマスターしたのは、いつかチェーザレたちの悪だくみを聞いてしまう伏線なの?
読了日:05月13日 著者:惣領 冬実
SとMの世界 2 (あすかコミックス)SとMの世界 2 (あすかコミックス)
1巻を読んだのは10年前だった…。もっといくつもの時代を旅するお話なんろうと予想してたんだけど、これで完結なの? オルレアンの乙女の死後、生きること自体が罰のようなジル・ド・レエ元帥は好きだ。
読了日:05月13日 著者:さいとう ちほ
聖闘士星矢THE LOST CANVAS冥王神話外伝 3 (少年チャンピオン・コミックス)聖闘士星矢THE LOST CANVAS冥王神話外伝 3 (少年チャンピオン・コミックス)
貴婦人とか舞踏会とか、少女漫画っぽい雰囲気で聖闘士星矢らしくないと感じたけれど、テレビ版アスガルド編も若い貴婦人姉妹とそれに侍る若い騎士たちみたいな話で充分少女漫画だったことを思い出した。デジェルのことを諦めたときのガーネットの表情がいいよねー。LC外伝は1巻につき黄金聖闘士ひとりにスポットを充てるからいつも展開が駆け足なのが残念。
読了日:05月13日 著者:車田 正美
乙嫁語り 4巻 (ビームコミックス)乙嫁語り 4巻 (ビームコミックス)
帯の美青年ふたりを見て、「ほほう、これがお婿さんたちなのね」と思っていたら…! 双子のお祖母ちゃんもお母さんも伯母さんもソラヤさんもみんな乙嫁だあ。
読了日:05月14日 著者:森 薫
町でうわさの天狗の子 9 (フラワーコミックス α)町でうわさの天狗の子 9 (フラワーコミックス α)
猫町くんは女の子を外見で好きになる子じゃないんだとわかる鳥肌の回想シーンにやられた。八郎坊を説得するタケルくんがいつになくかっこよくて惚れそうになった。外伝なのに…。五郎坊の発言内容は、さすがプレイボーイのマークになるような生き物。赤福おいしいよね。
読了日:05月19日 著者:岩本 ナオ
アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)
村岡花子という名まえを見ると、モンゴメリやオルコットやバーネットを思い出す。英語と外国文化に堪能なひとで、きっと片山廣子のような裕福な令嬢だったのだろうと思っていたら、カナダ系ミッションスクールの給費生だったとは。「アン」はこのひとに訳されるべくして訳されたのだなあ。
読了日:05月20日 著者:村岡 恵理
蝶の模様切り紙―華やかに舞う、ロマンチックな世界の蝶86種類蝶の模様切り紙―華やかに舞う、ロマンチックな世界の蝶86種類
「紋切り型 中国の蝶」も持っているけれど、こちらのほうがリアルでくせがないデザインで、汎用性が高い。
読了日:05月23日 著者:吉浦 亮子
英国メイド マーガレットの回想英国メイド マーガレットの回想
キッチンメイドからコックになった女性の回想記。ヴィクトリア朝の余韻さめやらぬ時代から第二次世界大戦のころまでというのは、奉公人の待遇にも変化があったらしい。
読了日:05月23日 著者:マーガレット・パウエル
蕃東国年代記蕃東国年代記
中国と日本のあいだにある架空の国のおはなし。日本神話の変奏曲のような蕃東神話が興味深かった。こんな国がほんとうにあったらおもしろかっただろうなと思わせる。
読了日:05月23日 著者:西崎 憲
きれいに編んできれいに仕上げるテクニック&ポイントきれいに編んできれいに仕上げるテクニック&ポイント
変わりフリンジがよかった。折に触れて読み返すとべんりそう。
読了日:05月23日 著者:
FEMALE (フィーメイル) 2010年 09月号 [雑誌]FEMALE (フィーメイル) 2010年 09月号 [雑誌]
ワンピースコートとタックスカートがかわいい。
読了日:05月23日 著者:
パピー発「手編みの本。」Vol.10パピー発「手編みの本。」Vol.10
へちまえりでダブルのニットジャケットかわいい。
読了日:05月23日 著者:法林 岳之,橋本 保,清水 理史,白根 雅彦,できるシリーズ編集部
〈収納〉アイデアの便利帳―超カンタン! (Seishun super books)〈収納〉アイデアの便利帳―超カンタン! (Seishun super books)
見えない部分の収納(とくにキッチン)は勉強になった。見える部分の収納については、「こんなインテリアの家に住むのやだなー」というネタが多かった。洋服の収納についても、ものすごく手間がかかる方法だったりする。収納に人生のリソースを費やすより、モノを捨てたほうが断然いい、ということを、はからずも再認識。
読了日:05月31日 著者:ホームライフセミナー
家事名人の生活整理術 (講談社SOPHIA BOOKS)家事名人の生活整理術 (講談社SOPHIA BOOKS)
「パソコン1台分で一生分の葉書が買える」と家庭用PC不要論を唱えているのは、うーん…どうかなあ、十年前の本とはいえど。それくらいの勢いで取捨選択することが必要ってことなのかな。そのほか、特筆すべき目新しいアイデアはなし。
読了日:05月31日 著者:阿部 絢子,塚本 知子

2012年5月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター