『インクレディブル・ハルク』
『アヴェンジャーズ』の予習に観る作品も、いよいよ、残すところあとひとつとなりました。
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
- 発売日: 2010/05/26
- メディア: Blu-ray
- 購入: 4人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (36件) を見る
「緑色の巨人があばれまわる」という荒唐無稽な設定なのに登場人物がみんな中年以上で、研究者だったり大学の教員だったりあるいは軍人だったり、いわゆるおとな、というのがすごくふしぎな雰囲気でした。こういうのはなんとなく、若さと勢いでどーんとやる、という先入観があったよ! 心拍数の上昇が変身の要因、というあたりもミソで、不用意に変身しないように、治安が悪い場所を避けたり、元恋人と盛り上がっても行為に及べなかったりするのです。ドラマ部分はすごくおとなっぽいのに、アクション部分は緑の巨人というギャップが妙な味わい。
ハルクは化け物みたいな見た目だけど、ふだんのブルースは物静かで理知的でした。このひとが『アヴェンジャーズ』ではセレブのおっさんとか異世界の筋肉王子さまとかロマノフ王朝の末裔とやっていかなくちゃいけないなんて、心労が目に見えるようでいまから不憫すぎる、と思ったくらいです。べつに戦わないでも、このひとたちとからむだけで心拍数はふつうに上がるよ……。
あと、個人的にはブルースといえばブルース・ウェインなので、映画のなかでだれかが「ブルース」と口にするたび、バットマンまで出てきちゃうのかと勘違いしてドキッ! となるという現象もありました。全体的に、ふしぎな感触の映画だったなあ。