『アベンジャーズ』

アベンジャーズ』を観ました。

 この作品を観るための予習として『アイアンマン』*1、『アイアンマン2*2、『キャプテン・アメリカ*3、『マイティ・ソー*4、そして『インクレディブル・ハルク*5と観てきたけれど、いやあ、よかった、予習した甲斐があった。
 とくにいちばんのお気に入り『マイティ・ソー』の、ソーとロキの神様兄弟の出番がたくさんあってよかったです。というかロキはなにげなく総出演時間がいちばん長いのではないかなあ。
 前作でもそうだったけれど、ロキさんはノーブルなスーツを着て地球人に変装しているときがいちばんしっくりきているというふしぎな神様で、今作でもセレブ・パーティ潜入時の装いがかっこよかったのでした。それだけに山羊座黄金聖闘士のような鎧を着ているときは、似合わないことをむりやりやらされている感があって、憎めなかったです。あのひと、性格といい能力といい、どう考えても前線で戦うひとじゃないよね!
 お兄ちゃんのソーも、弟ロキを悪くいわれてムッとしちゃうのに、ロキによる被害を指摘されるやいなや「養子だ」と即答するあたりがかわいかったです。このかわいさはなにから発生するんだろう? だれか解明してほしい!
 ハルクについては、以前、

 ハルクは化け物みたいな見た目だけど、ふだんのブルースは物静かで理知的でした。このひとが『アヴェンジャーズ』ではセレブのおっさんとか異世界の筋肉王子さまとかロマノフ王朝の末裔とやっていかなくちゃいけないなんて、心労が目に見えるようでいまから不憫すぎる、と思ったくらいです。べつに戦わないでも、このひとたちとからむだけで心拍数はふつうに上がるよ……。

 と書いたけれど、今作では社長と天才科学者同士で意気投合した様子があり、ほほえましかったです。社長の財力で彼に安住の地を提供してあげてほしい。
 キャプテン・アメリカは、どうやらエピソードを割愛されたなあという気配があって、かわいそうでした。もともといちばんかわいそうなひとなのにね。
 そして、「タイトルロールの映画がない組」のなかでは、紅一点のブラックウィドウはともかく、ホークアイは描き込み足りるのかなあと心配していたところ、そうきたか! というような手法でフィーチャーされていて、まったくの杞憂に終わりました。弓使いってレゴラスしかり、どうしてあんなに印象的なんだろう。剣を振るうのより所作がかっこいいから? まあこの映画の場合はさらに、ほかの武器が盾やらハンマーやら素手やらだから……。

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