透かし模様のニットキャップ

 おなかのひとの性別はあいかわらず、わからないままです。
 しかし、
「ウェアや小物類をいろいろ編んだり縫ったりできるせっかくの機会なのに、性別不明のためにおあずけをくらっている」
 という状態にいいかげん我慢できなくなったので、とりあえず、男女兼用のアイテムから手を染めることにしました。(こう書いてみると、ベビーのために……というより、ただ手芸したいだけという動機があからさまですね!)
 まずとりかかったのが、この本の、透かし模様のニットキャップです。

 棒針編みはふだん、メリヤス地獄やアラン模様ばかり編んでいるので、透かし模様の、マイナスの美学のようなものがなかなか新鮮でした。棒針編みって数学っぽい。かぎ針編みって音楽っぽい。
 で、本体が編みあがって、じつは帽子を編むこと自体がおとな用も子ども用も含め初めての経験だったもので、えへへっ、となにげなく自分の頭にのっけてみたらですね、これが、わりとしっかりかぶれちゃった……。
 ……どういうことなの……。
 と、しばらく時間が止まりましたね。0〜6ヶ月用のサイズのはずなのに、ゲージどおり編めたのに、予想ではかぶれなくて、ぽそっと頭にのっかるだけだったのに、新生児ってこんなに頭が大きいの、ていうか私、自分と同じ大きさの頭の生き物を自然分娩する自信がない……!
 慄きつつ赤ちゃんの平均頭囲についてネットで検索したところ、このニットキャップのサイズ44cmというのは0〜6ヶ月のうち、もう、ほんとうに6ヶ月寄りということがわかりました。生まれたてほやほや赤ちゃんの平均頭囲は33cmくらいなんですって。*1
 ほかの本に載っている用ニットキャップのサイズも、これよりは小さいけれど、2,3ヶ月くらいの平均にあわせたサイズみたい。
 ……そういえば、ほやほや赤ちゃん用アイテムって、手芸本で見る限り、キャップより、ボンネットばかりだわあ。
 いやしかし、体をはらないと気づかないこと(しかしよくよく調べればわかること)って、世の中には、あるわねえ〜と感じ入りました。

 さて、問題のニットキャップ、あとは頭頂部のポンポンをつけて糸始末をするだけなのですが、そうしたごたごたのせいでMPがゼロになって、進捗80%で放置状態なのでした。
 ボンネットを編んでMP回復しようかな……。
 

*1:たった半年で頭が10cm大きくなる、というのも、人体の神秘だけどさあ。