『プリンセスと魔法のキス』
『プリンセスと魔法のキス』を観ました。
これに出てくる王子さまのおつきの従者ローレンスが、『魔法にかけられて』でおなじ役どころのナサニエルとあまりにそっくりで、大混乱。
どれくらいそっくりかというと、吹き替えの声優さんまで同じひと。
やる気あるのかなディズニー……と心配になりました。
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「あっ、呪い解けなかったね」
となるところまでいっしょなんですね。
『白雪姫』や『眠れる森の美女』はせいぜい前世紀半ばの映画作品でしょ、それまで数世紀は「キスは一回、ほんとうの相手とだけ」で万事平和だったわけでしょ?
しかし21世紀のお姫さまものは、キス一回じゃ呪いが解けないんかー!
ほんとうの相手以外とキスしても、物語上、しかたがないやっていう判断なんかー!
……映画に求められる物語は、そこまでものすごい勢いで複雑化しているのか、いや、キスがそれほど特別なものじゃなくなっているってこと? と、昭和生まれの私は画面を観ながら口を開けてしまうわけです。
『プリンセスと魔法のキス』は、ヒロインよりその親友のシャーロットのほうが好きです。おばかでお姫さま願望が強くて、でも他人の逆境に同情したり、親友の気持ちを慮ったりできる、心優しい子。
しかし20世紀までの物語だと、どう考えてもヒロインにいじわるするポジションなので、いつ牙を剥くかと、むだにハラハラしてしまいました。