なんという長さ、そして短さ

 日中、有給休暇の実母が来訪。けっきょく、3日の初節句当日は家族3人だけで小ぢんまりとやり、画像だけを送ったのだけれど、なんだかこう、満足いかなかったらしく、「私にも撮らせなさい」とのこと。「写真を撮るなら、おひまさまを動かしてもいいよ」と声をかけると、「あたりまえよ」と各お人形の正面、側面、背面を撮り、被布姿の娘といっしょに撮るのにベビーチェアの色がひなかざりと調和しなくて気にいらないと持参した布でカヴァーしと、やりたい放題。さすが、出資者には遠慮する気が微塵もない。
 ……というのはおまけで、きょうの本題は確定申告なのだった。住んでいる地域の申告会場は例年、屋内スタジアムのホールで、申請者は多いし職員は疲弊しているしで、とても0歳児を連れていく気が起きないので、母に代理提出してもらうことに。我が家の申請書類を渡したら、実家のぶんは会場で作成するというので、あんな会場の折りたたみ椅子に座って作業するくらいなら、うちで作っていけばいいじゃん、とノートPCとプリンタを貸し出し。実家にはいまPCとプリンタがなくて、タブレットだけなんだって。ペーパーレス!
 国税庁のサイトで入力する母の横で、子守りをしつつ、なにかヘルプを求められるかなと待機していたけれど、「えっ、これはどういうことなの」「あ、このリンク参照なのね」などとつぶやきつつ、さくさく自力で完了していた。さすが仕事では現役だった。いっぽう私は……、現役ではないな……。(今回の書類作成も、むずかしすぎて、いちどぶん投げた)
 ところで、きょうは3月の、11日なのだった。あのあと、ストレスで婦人科系疾患になってしまったことは以前書いたけれど、その件や、原発事故や、余震の不安などもあって、ぐじゃぐじゃと悩んでいたときに母に「むこう一年くらいは赤ちゃんのことは考えないほうがいいわね」と言われたりしたので、あれから3年、というニュースを母と私と娘と、母子3代で観ていると、ふしぎな気持ちになる。3年という年月のなんという長さ、そして短さ。