秘密結社としての

 おんなじ職場の6人ほどでお金を出し合って、株を買っている。
 きょうはその集会。
 もともと株にくわしいひとがいて、そのひとに教えてもらいながら、どの銘柄を売り買いするかをみんなで相談しているのだけれど、私はまったくその話し合いに参加せずに、出資しているだけ。それでも、たまに「はい、配当金」とお金を渡されるので、ちょっとしたおこづかいになっている。
 ああ、こういう、お金はふやしたいけどめんどくさい、というニーズと、株取引する意欲と知識はあるけど手許不如意、というニーズがうまいこといくと、ぎんこうとか、しんたくがいしゃとか、そういうかたちになったりするのね。よくわからないけど。
 集会といっても要するに飲み会なんだけど、職場のほかのみんなにはないしょ、というのが気に入っているのです。秘密結社っぽくて。
 水菜のサラダを頼んだら、細長く切った油揚げと浅葱と沢庵と茗荷をまぜたもので、とても!おいしかった。こんどまねしよう。