白い薔薇、黒い薔薇

 木綿の単くらいなら自分でも縫えるんじゃないかしら! と、和裁挑戦を一念発起。が、自分の寸法をはかるのがめんどうだったので、きもの屋さんに行って、お店に控えてある私の寸法を教えてもらう。そんな手間を惜しむひとがちゃんと完成させられるとは思えません、われながら。でも、お仕立て寸法の伝票にこまごまと記入したのをもらって、えへへーと、ちょっと得した気分だった。*1
 冬に仕立てた長羽織の余り布でつくったショールができあがっていた。余り布加工はサーヴィスだったので出来上がりにはあんまり期待していなかったのに、よく調和する色のレース地をあしらってあって、ていねいな仕事をされたのにびっくりするやら恐縮するやら。
 地元エキナカに来ていた釦屋さん*2で、ヴィンテージだの、舶来品だのをちびっとずつ買う。帯留を自作するのにどうかな、と思って選んだ爪つきの楕円のピンクの石は、帰宅してよくよく見たら帯留にはすこしちいさい感じ……。指環にしたほうがいい? と妹に相談がてら、和裁のテキストを借りる約束をする。購入した釦はほかに、なにかの角でできた白っぽい大きな薔薇、ジェットのような黒のちいさな薔薇*3

*1:伝票の、あの薄い紙の質感、素っ気無いデザインって、お仕事ごっこっぽくてわくわくしない? あと文房具屋さんの、出納帳や売掛簿、明朝体の印(スタンプと呼ぶには渋すぎる)が並ぶあたりもどきどきしてしまうエリア。

*2:http://www.l-musee.com/

*3:喪服のためのジュエリーのような