カムパネルラ、僕たち一緒に行こうねえ。

 アルファベットの大文字小文字や数字の活字が数百文字ぶんあって、それを自分好みに組み合わせてスタンプをつくれる、というキットを手に入れた。ドイツの会社のものだから、ウムラウトもばっちりだ! ……まあ、一生つかわない文字かもしれないけれど。
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 さっそく試してみる。カード会社や携帯電話会社から届く明細を、月ごとに12個の紙フォルダに保管しているので(新しいのが届いたらフォルダに入っていた旧いものは処分する、これで直近のいちねんぶんだけを手許に残せるというしくみ)、それに月のなまえを印字することにした。数ミリの活字をひと文字ずつピンセットで拾い、台に嵌め込んでいくと、気分は『銀河鉄道の夜』のジョバンニだ。お父さんがラッコの上着のお土産を持って帰ってくれることを夢見ながら、放課後、大人にまざって活版処で活字を拾うのだ。あああの白いそらの帯がみんな星だというぞ。――カムパネルラ、僕たち一緒に行こうねえ。
 でも『銀河鉄道の夜』には書いていなかったこと。横書きなら右から左に活字を並べないといけないのだ。"YRAUNAJ"って。印字された文字列を見て、いったいなにかと思った。
 五月は、ひっくり返すと芋がひんでいるのだなあ、というのが、今回の大発見。





『きらきら星』は、やっと曲らしくなってきました*1

*1:id:moony:20070626