フレンズ

　ゆうべ。Iくんからの電話がいつもよりも遅い時間で、しかもなにやら声に元気がない。どうしたの？　と訊いたら、
「レイチェルとロスが別れちゃったんだよね……」
　ドラマ『フレンズ』のおはなしだった。そのエピソードは前後編なので二話連続で観て、それで電話する時間が遅れたらしかった。
　ああ、それは元気なくなるかも。

フレンズ ― ファースト・シーズン DVD vol.1

『フレンズ』って、昔、TVで吹替版が放送されていたときは吹き替えの音声ががちゃがちゃと煩い印象だったけれど、字幕で観てみるとそうでもない。基本的に一話完結でお話のテンポもいいし、登場人物もみんなかわいい。なにより男の子たちにかっこいいひとがひとりもいない（ジョーイは、顔はいいけど、あほだし）のが、すごくいいと思う。
　でも、《ニューズウィーク》の海外ドラマ特集号を読んだところによると、ジョーイがレイチェルを好きになったり、モニカとチャンドラーがくっついたり、シーズンが進むとなんだかすごいことになるのねえ。異国のひとたちが演じているから、現実感があまりなくて、ふーん、と思いながら観ているけれど、キャスティングが日本人だったら、じつはずいぶんと生々しく感じられる人間関係のドラマだろうな。