労働と闘争

 この週末のこと。
 土曜日は、ひざびさに休日出勤で、別プロジェクトのおてつだい。それはつまりプロジェクトのメインメンバーの指示通り動けばいいので楽ちん。のはず、だったんだけれど。
 さすが、ヘルプ要員を募る際の文言が「だれか参加できるひとはいますか?」ではなく「参加できないひとはだれですか?」だったプロジェクトは切羽詰り方が違ったわ……。さいしょは肉体労働をすこし、その後はどんどんディープな専門知識を要する作業にクラスチェンジさせられて、最終的には、なぜ! これが! ちゃんと設定されていない! システム稼動の12時間まえなのに! ……みたいなところまで面倒を見させられた。
 肉体労働組も、「あるべき場所に端末がない!」とか「このプリンタ、出荷状態のままだよ!」とか、たいへんだったみたい。
 それで帰りは終電ぎりぎりに。さいきんの自分のメインプロジェクトよりも働いた。





 日曜日はニトリへ行ったものの、なにも買わず。Iくんが語った家具配置のプランが物理的に不可能なのでそれを指摘したところ、大喧嘩に発展したのだった。
 その後、例の蝶々の喫茶店id:moony:20070722)で、飾られていたアンティークのミシンのスケッチ大会をふたりだけで開催した結果、私が圧勝したので、「空間認知能力は絹子のほうが優れている、ゆえに絹子が『それはむり』と断じた場合は四の五のいわずにあきらめること」という線で合意。
 いやあ、私もその勝負でその結論を導き出すのは乱暴にすぎるとは思いますが、
「あら、あのランプシェードすてきねえ」
「……買いましょう」
 てなくらいにすなおになったので、よしとする。





 月曜日、その顛末をランチタイムに話したら、みんなみんなインテリアでは喧嘩するのよ! とのこと。おお。
 しかし詳らかに聞いてみると、「カーテンの色で大喧嘩」だとか「テレビの大きさで大喧嘩」だとか、揃いも揃って理由が高尚。違うのよ、うちのは物理的に無理なことを夢みてるのよ! 白昼夢から目を醒まさせるための闘争なのよ!