金色ににおうよ
ここ数日、自宅の洗面室の花瓶に活けられているのはお隣さんから分けてもらった沈丁花のひと枝。ちいさな花が水盤にこぼれて、蛇口をひねると、朝からなんだか贅沢な気持ちになりますよ。
母がいきなり雑誌『haru mi』の最新号なんて買ってきて、
「こんど家でおにぎりパーティしない? サンドイッチの会でもいいわ!」
などという。
この春で退職だからって、なんなのその夢ひろがる感じ……! うらやましい!!
まあ、かつての『暮しの手帖』の読者であり、通勤のあいまにターシャ・テューダーだの読みふけっている母にとっては、むしろこちらがほんとうの姿であり、残業や休日出勤でほとんど家をあけているこれまでの「バリバリのキャリア」こそ仮の姿なのだけれど。
私はといえば、例年通り、いまが一年でいちばん忙しいシーズン。
咳がとまらないまま仕事をしていたら、ビタミンCを摂ってねと朝もぎ(!)オレンジをいただいてしまった。