胃薬を買いに

 さいきん、起きぬけに主人がえずくことが多いので(しかし嘔吐はしない)、
「また夜中におせんべいを食べすぎたのだな。お風呂あがりに食べていいのは一枚までっていつも言ってるのになあ」
 くらいに思っていたのだけれど、ゆうべ発熱して「風邪かも」と言ってクリニックに行った主人が、
「胃炎の疑いありだって……」
 と帰ってきた。わああ。
 そういえば今月に入ってから休んでなかったうえ、いまストレスフルな作業を抱えているんだってこぼしてたね!
(自分もしたことがあるのであんまり大仰に捉えていなかったけれど、その勤務状態は確かにつらいなあ)
 妻失格といわれればぐぅの音も出ないわけですが、
 私の想定する主人は現物よりちびっと頑丈というか、
 実際の主人は私が思っているより物理的にナイーヴというか、
 ちなみに私は「賞味期限って消費期限とは違うじゃん?」派なのでそのての日付は多少ぶっちぎってもへいきなんだけど、たまに、私はだいじょうぶだけど主人に対してトドメになっちゃわないか? とちらっと懸念が脳裏をよぎる日々です。
 あら、それって漫画なんかでか弱い女の子に男の子が「触れたら壊れちまいそうで……」とかモノローグするのといっしょ?
(違うな、きっと)
 とりあえず胃薬を買いに行きます。
(でもきょうも午前様まで残業のようなので、私がいくら気をつけていても、いかんともしがたい部分があると思う)