老獪と狡猾のあいだに

 歩きすぎぼろぼろの足を引き摺り、汐留のマッサージ屋さんへ。地元でお世話になったマッサージ師さんが汐留の支店に異動になったと聞き、足を伸ばしたのです。もう、私ったら、おっかけ? しかし満足度は満点。銀ブラのあとはいつも銀座のどこかのリフレクソロジーに寄るのですが、多少の距離を移動しても、慣れたひとに施術してもらうほうが、やっぱりいい! と思いました。
 これから主人とごはんなんです、とマッサージ師さんにお話ししたら、月にいちど都内でごはんを食べましょうよと旦那さんにねだって、そのついでに汐留にいらっしゃい、とさらりと営業トーク。老獪ですねえ。なるほど? と思って、東京駅で落ち合った主人に、東京駅のごはん屋さんを全制覇しましょうよ、とわれながら狡猾に水を向けてみたら、「する!」と即答。かんたんだな。男子ってどうして制覇とか攻略とか、そんなことばに弱いかしら。とりあえずこんやは仙台の牛タンの定食屋さんと、追分だんごの甘味どころをクリア。東京駅には108店(煩悩……? 梁山泊……?)ものお店があるらしいので、だいぶ先まで楽しめそうです。