VAAMで憩う

 スポーツジムのインストラクターさんは、休憩ちゅうもVAAMを飲んでいると知ったときの、衝撃ときたら。
(ジムのある商業施設のべつのお店でお買い物したとき、「ジムのインストラクターが従業員用休憩室でよくVAAM飲んでるのを見かけますよ」と教えてくれたのです)
 だって、私がVAAMを飲むときって、「きょうは燃・や・す!(脂肪を)」というときだもん。他のスポーツドリンクよりすこしお高価いから、とくべつなときに投入するんだもん。「休憩」って「休む」「憩う」って書くんじゃなかった? まるきり間逆!
 私つねづねあのひとたちとは生物としての種から違う気がするとは思っていたけれど、やはり……。と静かにその事実を受け止めたい気持ちになりました。
 でも、インストラクターさんが常飲するのなら、VAAMってちゃんと効果があるのね。半信半疑でいたけれど、私ももっと飲むようにしよう。
 ……と、ここまで考えて、ジムにしばらく行っていないことを思い出しました。
 私はそもそも運動が嫌いなので、自分がジム会員であることはよく忘れます。
 運動が嫌いなのになぜ入会したかというと、それに輪をかけて屋外が嫌い*1。なので、まったく運動しない。それは将来的に不安があるし、痩せたい。そこへいくとジムは屋内だし、毎月まいつき、お給料の何分の一かを支払えば、もったいなくて、ジムに通って運動する動機付けになるんじゃない? と考えたのです。タオルを持っていくのがめんどうだからレンタル。シューズを持っていくのもめんどうだから個人ロッカー契約(ウェアは、かわいいのじゃないとやる気が出ないので、自前です)。なんという自分への甘やかしっぷり!
 でも、忘れるのです。それはつまり、自分の志向や興味に対して、そうとうに不自然なことをしているということなのだろうな、と思いつつ、ドラッグストアでVAAMを買って、約ふた月ぶりに行ってみたら、いままで有料だった岩盤浴の使用料が、無料になっていました。あらまあ。
 ちょうど一時間空いている枠があったので、有酸素運動のまえに、本を読みながらVAAMを飲んでじっくり背中からお腹から加熱。
 ……あら、私もしかしてVAAM片手に休んでない? 憩ってない、今? と思った瞬間でした。

*1:露天風呂は好き