すごくびっくりしたこと

 主人が「テレビで観て、おいしそうだったから食べたい!」と言い出したのが、「冷やしお茶漬けの冷奴のせ」でした。
 薬味の葱と茗荷は冷蔵庫にあるので、お豆腐と、お茶漬けの素を買うとして、冷やしってことはなに、冷たい緑茶がひつようなの? 水出しなの? それとも濃く入れたホットを氷で一気に冷却するの? めんどくさそうな食べ物だこと……とぶちぶち言いながら買い物に出かけて、お茶漬けの素のパッケージにある「つくりかた」を読んでびっくり。お茶漬けの素って、粉末状のお茶もいっしょに入っているのね!! お湯か水をかければそれが溶けてお茶漬けになるんだそうです。こ、これは常識なの? 自宅でお茶漬けを食べたことがなかったので、しりませんでした。
 ことしいちばんくらいのびっくり。
(自分自身が三十年間それを知らずにいたという事実にもね!)
 ああでもたしかに、お茶を別途用意しなくちゃいけないのなら、それはお茶漬けの素じゃなくて、お茶漬けあられだわね……。なっとくだわ……。
 ……というわけで、「冷やしお茶漬けの冷奴のせ」は、ごはんにお茶漬けの素とお水をかけて、そのうえにお豆腐と薬味、お好みでわさびをのせるだけのかんたんメニューでした。
 主人曰く、「すっごくおいしいけど、ごはんは炊きたてより冷やごはんのほうがいい」だそうです。奥が深いなあ、お茶漬け。