三十年間育ててきたもの

 例の株サークル(id:moony:20070424:p1)は、昨年のリーマン・ショックの際に大痛手を被って、しばらく、株方面での活動はおとなしいものです。そのかわり外貨FXをはじめたり、toto BIGに手を染めたり、もはや株サークルとは名ばかりになってしまいました。名づけるとしたら、なんだろう……「みんなでああだこうだ騒ぎつつおこづかいを殖やそうサークル」?
 でもやっぱりtoto BIGは中らないよね、コンピュータがはじき出した、ランダムの出目なんだもん。試合の半数以上が引き分けとかいう出目のときもあるんだもん。……ということで恐れていた通り、「もう自力で予想することにしよう!」という流れになり、メンバー全員が各々予想し、それを幹事が一口づつ購入することに相なりました。
 どうして恐れていたかというと、私はビギナーズ・ラック信者なのです。いつかガツン! とひと山あてるために、いままで賭け事にはどんな些細なことにも手を出さす(宝くじにも、職場のゴルフコンペのブービー予想にも) 、だいじにだいじに三十年間育ててきたのです。とってもお得な高利回りがあると信じて*1
 それをこんなところで使うはめになるとはね……。と愕然としつつ、初めてのtoto予想。totoGOAL3は、Jリーグの試合のうち三試合の、ホーム・アウェイそれぞれのゴール数を予測します。って、自分でいま書いていても思うけれど、中るわけないよね、そんなもの。おかげさまで、初めての賭け事はさんざんな結果に終わりました。ビギナーズ・ラックの投入局面をまちがえたわ……。
 それでも毎週つづけて数週間になるのですが、やっぱりゴール数の予想はむずかしいです。勝敗だけならかなりの確率で的中するんだけど、ゴール数はねえ、過去の得失点平均から機械的に数字をはじき出しても中りません。すこし「色」をつけるのが、肝要。しかし「色」なんて、しょせんは勘だし、博打っぽいわねえ。そういえばこれって博打だったっけね。……という日々です。
 しかも今週は、あろうことか、ホームとアウェイを勘違いして予想してしまい(この時点で賭け事の素質がない)、なんだかすさまじい組み合わせで幹事さんに購入をお願いしちゃった。それを見ているはずのほかのメンバーの反応が無いのが、「おお。絹子が賭けに出たなあ」と思っているのか、「とちくるった組み合わせだなあ」と引いているのか、はてしなくなぞです。うっかり奇跡が起こって中らないかしら。ふだんの的中率の低さを考えると、逆に、そんなに無謀でもないような気がします。
 半年くらい経ったら、競馬を始めていそうだなあ、うちのサークルは。と、いま、ふと思いました。

*1:バブル崩壊前の響きですね、これは。