迷子の迷子の仔猫ちゃん

 ひさびさに着付けのお稽古。前回(id:moony:20090804)に引き続き、名古屋帯が課題です。手持ちのアンティークはあのとおり、長さが足りなかったので、お仕立て上がりの名古屋帯を一本、お盆休みのあいだに買っておいたのです。四メートル近い長さで、赤い地に、お太鼓と正面に二箇所に、桜の花びらで遊ぶ猫のシルエットがある柄。
 しかし、ひと目みて先生が「お太鼓柄ねえ……」。あっ、そういえば私、いままで自力で締めたことがあるのは全通柄だけだった……。
 一難去って、また一難。締めるまえに胴回りを測って、猫の柄が前に出るように按排してから巻きだすのだけれど、脇に来てしまったりして、迷子の迷子の仔猫ちゃん。ワンワンワワンだわよ。
 どうにかこうにかして猫が正面に来たあとは、お太鼓の長さを決めるのは、比較的かんたんでした。柄があるところが目安だから。
 もたもたと着物を着ていると襦袢の襟元がぐずぐずになるけれど、これを防ぐには、襦袢を着たあと腰紐と伊達締めを上のほうに締めるといいということも教わりました。いいこときいた!